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地球フロンティア研究システムは、「地球変動予測の実現に向けて」というスローガンを掲げた2期20年にわたる研究計画として出発し、現在第1期の後半5年に入ろうとしている所である。 昨年、中間点に当たっての外部評価を受けたが、その中で「地球システム統合モデルの開発に進むべきだ」との強い勧告をもらった。「地球変動」は英語の"Global Change"に相当する語で、文字通り地球規模の環境変化(変動を含む)である。さらに重要な事は、Global Changeはその例であるエル・ニーニョ、南方振動現象にせよ、地球温暖化にせよ、「地球表面のあらゆる部分(大気・海洋・陸域)のあらゆる側面(物理状態、化学組成、生態系の状態)が多かれ少なかれ相互に影響しあって全体として変化している」という事実の認識に立っている表現という事である。 したがって、一つながりのシステムとしての地球表面の変化を理解し、将来予測を可能にすることが地球フロンティアの最終目標である。しかし、複雑な地球システムを最初から一つながりのものとして丸ごと理解し、モデル化しようとするのは無理なことである。そこで地球変動を相対的に独立ないくつかの要素に分けて、まずそれぞれの変動機構を明らかにし、モデル化するという方針を取り、地球フロンティアでは気候変動、水循環、地球温暖化、大気組成、生態系という5研究領域を設けてそれぞれの変化を研究して来た。 モデル統合化領域は、全研究領域の成果をまとめてモデル化する目的で設立されたが、当面は専ら地球シミュレータの活用を目的に既存の大気海洋結合モデルの高解像度化と超高解像度の次世代大気及び海洋モデルの開発を行っており、本来の「統合化」は目標として掲げてはいるものの、未着手の状態であった。 第1期前半の5年目を迎えて各領域での研究がかなり進展し、統合モデル開発を視野に入れるようになった時、「共生プロジェクト」の第2課題として統合モデルによる温暖化予測が設定された。そこでこれを分担するべく計画を提案し、採択された。 実の所、統合モデルを作る動きは世界の中で少しづつ進んでいるものの、時機尚早との慎重論もあり、決して容易とは思えない。しかし、地球温暖化に伴う地球環境全体の変化を予測することの社会的必要性、緊急性が増している現在、それを目標に掲げ、そのための最適な構造を持つ地球フロンティアには、この重要問題に挑戦していく責任があり、やりがいあるプロジェクトとして取り組んで行きたい。
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