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Program Activity

領域ニュース

−その1−
 
気候変動予測研究領域
  スワジン・ベヘラ研究員がインドネシアのバリで開催された2002年太平洋リモートセンシング会議に参加。会議には世界各地から多数の参加者が結集。講演数は150を数えた。会議の目玉は新しい海洋リモートセンシング技術。中でも、海面塩分を測定する衛星リモートセンシング、海面に降る雨の量を測定する水中リモートセンシングの研究の著しい進展に驚く。

  ベヘラ研究員は、山形領域長を中心とする熱帯研究グループの共著論文を発表。インド洋ダイポールモードに関して、一部の気候研究コミュニティの間に見られる解釈の誤りを正すとともに、多くの参加者からの称賛を得ることに成功。現地のインドネシアの研究者の心も、勿論しっかり掌握。これはダイポールモードの影響がインドネシア付近で特に著しいためか。セバスチャン・マッソン研究員の淡水分布を考慮したモデルに新しいリモートセンシング・データが同化される日は近く、ダイポールモードの予測研究の更なる発展を確信。


水循環予測研究領域
記念セミナーの様子

  平成14年度の気象学会藤原賞を領域長の安成と雲・降水グループのサブグループリーダである山岬が受賞し、7月28日に、横浜研究所において、それぞれ、

「アジアでの気候及び水循環研究におけるGAMEの役割」、

「熱帯低気圧と熱帯擾乱に関する研究-2つのタイプのモデルを用いたCISKとメソスケールの理解-」
という題目で記念セミナーを開催した。

  雲・降水グループの久芳は6月にアメリカ合衆国ユタ州オグデンで行われた米国気象学会の第11回Joint Meeting of Cloud Physics and Atmospheric Radiation に参加し、エアロゾルが雲粒の凝結核として雲の降水効率に及ぼす影響について発表した。

  久芳はまた、エアロゾルが雲粒の凝結核として雲の光学特性に及ぼす影響を評価するためのパラメタリゼーションおよび逆にCCNスペクトルを求めるリトリーバル手法を開発し、7月に宮崎で行われた第5回APEX国際ワークショップで発表した。

 

地球温暖化予測研究領域
  大垣内るみ研究員の出張報告を紹介する。

  2002年6月23日〜26日、イギリスのケンブリッジ大学で開催されたPaleoclimate Modelling Intercomparison Project(PMIP)meetingに阿部グループリーダー、Hargreaves研究員と共に参加した。国際的な協力のもとで古気候モデル実験を行うのがPMIPであり、最近の最も寒かった氷期(約2万年前)と暖かかった気候最適期(6千年前)に関して観測データ、モデル実験の双方から集中的に研究を行い比較検討することが目的である。晴れ渡った、しかし肌寒い中、日本をイメージして設計されたと思われるホールで会議があり、少人数で密度の濃いディスカッションにより、参加各グループの発表と、PMIPの新課題の設定をした。

  また、ケンブリッジ大学で大学院時代を過ごされたHargreaves氏により、夜の散策で数あるカレッジの解説をしてもらえた。


大気組成変動予測研究領域
風景、建物写真
  国際気象学・大気科学協会/大気化学および地球規模汚染委員会(IAMAS/CACGP)第10回シンポジウムと国際地球大気化学研究計画(IGAC)第7回科学会議を兼ねた国際会議「地球システムにおける大気化学:地域的汚染から地球変動まで」が、9月18〜25日にギリシア・クレタ島で開催された。

  温室効果気体、オキシダント、酸性物質、エアロゾルなど対流圏に存在する大気組成の自然変動と人為的変動、それらが地球変動に及ぼす影響を議論する包括的な本会議に、秋元肇領域長以下11名が参加し、それぞれ最新の研究成果発表を行った。

  航空機・船舶・地上観測を総動員した野外集中観測は近年世界各地で実施され、アジア・西太平洋域の活動では日本の研究グループが重要な役割を担っていることが俯瞰できた。

  それらの観測データは原則的に公開され、化学輸送モデルの検証・精緻化に大いに資している。なお、会期中CACGP open discussionが開かれ、秋元領域長が4年間務めたCACGP議長をAnne Thompson博士(NASA/GSFC)に譲った。

 

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