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第2回気候変動に関する日−EUシンポジウム開催報告 3月13日−14日、欧州委員会主催で「Second
EU-Japan Symposium on Climate Research(気候変動に関する日−EUシンポジウム)」が、ベルギーのブリュッセルで開催されました。日本、ヨーロッパ連合(EU)双方の主要研究機関から研究者と管理関係者合計43名が集い、気候変動研究の現状を発表しました。同シンポジウムは、第3回日−EU科学技術フォーラムに基づき、‘99年3月に開催した「EU-Japan
Workshop/Symposium on Climate Change‘99」に引き続き第2回目となります。 今回のシンポジウムでは、第1回シンポジウム以降に立ち上げられた気候変動研究プログラムが紹介され、特に、文部科学省の「人・自然・地球・共生プロジェクト」およびEUの「研究・技術開発に関する欧州第6期枠組プログラム」については、その目的の共通性が確認されました。また、海洋科学技術センター横浜研究所に設置された世界最大級の超高速並列計算機システム「地球シミュレータ」により、高解像度シミュレーションが可能となることが紹介されました。 シンポジウムは、欧州委員会のDr. Anver Ghaziによる開会の辞で幕が開き、5つのセッション【1)日欧の気候変動研究戦略、2)気候変動研究、3)水循環研究、4)気候モデル研究、5)観測とデータ同化研究】によるプログラムに順じて双方が研究発表を行いました。 第1セッションでは、海洋科学技術センターの平野拓也理事長が、「日本とヨーロッパの交流―過去と未来」と題し、文化および科学技術における日本とヨーロッパの交流の歴史を紹介しました。この中で平野理事長は、日本における最近の気候変動研究について触れ、気候変動予測研究領域の山形俊男領域長他によるダイポールモード現象の発見、および気候変動予測研究領域の中村尚グループリーダー他によるアリューシャン・アイスランド低気圧間のシーソー現象の解明を紹介しました。また、Dr. Ghaziは、「研究・技術開発に関する欧州第6期枠組プログラム」の詳細を発表しました。フロンティア研究推進課の河田俊一課長、モデル統合化領域の近藤洋輝特任研究員、および地球シミュレータセンター大気海洋シミュレーショングループの佐久間弘文グループリーダーは、文部科学省と宇宙開発事業団の研究計画、地球温暖化研究、地球シミュレータセンターにおけるモデル研究についてそれぞれ発表しました。 第2セッションでは、データ解析とモデルシミュレーションによる気候変動に焦点が絞られ、日−EU研究協力枠組の下で進められたSINTEX-F1.0結合モデル研究の成果が紹介されました。また、ヨーロッパ中期気象予報センターのDr. Palmerは、DEMETER計画のマルチモデル季節変動予測による社会貢献を紹介しました。第3セッションでは、主に陸面過程と水循環の地域的側面が話し合われました。第4セッションは、松野太郎システム長による発表「地球フロンティア研究システムの地球システム統合モデル」で始まり、人為的気候変動シナリオを作成するためのモデル研究が紹介されました。第5セッ ションでは、結合モデルを用いた4-Dデータ同化の現状を含め、日本のデータ同化研究が紹介されました。開催結果として、共同声明文(joint−statement)が作成され、以下の4つの研究課題が今後の具体的な協力分野として挙げられました。 1)季節から10年スケールの気候変動予測(特に極端な現象とその影響に配慮して) 2)高度気候および地球システムモデルの開発 3)全球気候観測システムへの共同貢献 4)地球シミュレータを利用した研究のさらなる発展 さらに、特定課題についてのWS等の定期開催が推奨され、2004年に日本で、第3回気候変動に関する日−EUシンポジウムを開催することが合意されました。
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