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| 第1回アルゴ科学ワークショップ開催報告 |
第1回アルゴ科学ワークショップが、去る11月12日から14日まで、ヤクルトホール(港区東新橋)において海洋科学技術センターと米国海洋大気庁(NOAA)の共催で開催されました。世界の22カ国から約250名が集結し、アルゴ計画の更なる推進を目指して、アルゴデータの幅広い利用と将来の可能性についての活発な議論が行われました。参加者の内訳を見てみると、海洋、気象の専門家を中心に、行政関係者、民間企業、大学生、一般にいたる幅広い参加となっており、アルゴ計画に対する関心の高さが伺えます。
「アルゴ計画」とは、地球全体の海洋変動をリアルタイムで監視、把握するシステムを構築するため、2000年に米国と日本の主導で開始された国際プロジェクトの呼称です。
この『アルゴ計画』には、水深2,000mから海面までの間の水温・塩分の値を約10日間毎に観測することができるアルゴフロート(自動昇降型フロート)が用いられ、このフロートを世界中の海洋に約3,000本投入することで、約300km平均間隔(緯度・経度にして約3度毎)で海洋の構造を観測するというものです。現在、約1000本のフロートが世界中の海で観測を継続中です。 |
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この国際プロジェクトの推進によって、長期天気予報の精度向上が期待されるだけでなく、これまでに多くの費用と時間をかけて観測してきた水温や塩分に関するすべてのデータと同じ数のデータが毎年得られるようになるなど、海洋研究でのインパクトも計り知れないものがあります。
今回のワークショップは、アルゴ科学者会議の議長である、ディーン・レミック博士のイントロダクションに始まり、アルゴデータを用いた研究結果やアルゴ計画の気候変動予測における可能性、より信頼性の高いデータを得るためのデータマネージメントなど、43の口頭発表が各セッションに分かれて行われました。会場からは盛んにコメントや質問などが出されていました。また、3日目のディスカッションでは、会場全体が"ラウンドテーブル"となり、壇上と舞台が一体となった活発な議論が行われました。
ポスターセッションにも合計51組の参加があり、発表者を囲んで参加者同士の意見交換があちらこちらで盛り上がっていました。
今回のワークショップでは、企業による展示も行われ、アルゴフロートやセンサーを製造する7企業が、実際のフロートやセンサーを持ち込んでのデモンストレーションを行いました。
そして、NOAAのスタン・ウィルソン博士から、アルゴ計画により期待できる科学的発展のみならず社会的適用の大きな可能性についての総括が述べられ、アルゴ計画の更なる推進の重要さを確認し、ワークショップは成功裏に終了しました。 |
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