久芳研究員の出張報告
7月11日から国際雲モデリングワークショップに参加するためドイツのハンブルグに1週間滞在しました。大規模な観測で得られたデータを使ってのモデルの検証が主目的です。一般講演だけでなく、グループに分かれての議論で必要なデータの取得に対しての協力の約束などが得られました。翌週は国際雲降水学会に参加するためにイタリアのボローニャに移動しました。雲物理関連の話だけで1週間という充実した会議でした。筆者はこれまでビン法の微物理モデルに与える初期雲粒粒径分布をパーセルモデルを使って雲凝結核(CCN)からLagrange流に計算してきましたが、それを3次元非静力学モデルに導入するのは困難であるため、初期雲粒粒径分布を求めるパラメタリゼーションを開発して紹介しました。参加者同士で話をしてみると共通の問題を抱えていることが多く、日本では得られない連帯感を感じました。
岩渕研究員の出張報告
8月23日から一週間、韓国釜山にて開催された国際放射学会2004に参加しました。この会議は大気放射学関連の最大規模の国際シンポジウムであり、この分野で現在抱える問題について徹底した議論が行なわれました。特に印象的だったのは全球大気大循環モデルにサブグリッドスケールの雲の放射効果を取り入れることで、放射収支の地域的分布が変わるという研究発表でした。降水分布などへの影響も考えられ、日本の気候モデルでもでもこの効果を取り入れる必要性を感じました。雲を含む大気中の三次元放射伝達に関する研究発表を行ないました。多くの研究者から有益なコメントを得ることができ、充実した会議でした。
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