山形プログラムディレクターが日本の最先端研究領域で
活躍する研究者に選ばれました

 
 山形プログラムディレクターは、「世界各地に異常気象をもたらすインド洋の大気海洋相互作用現象の発見とその機構の解明」という理由で、米国の情報提供機関トムソンより今後飛躍的な発展が期待されるリサーチフロント(先端研究)において、それらの研究に携わる世界をリードする研究者として同定された16名の日本の研究者の一人に選ばれました。

2004年11月2日に開催された表彰式
今回の受賞は、トムソン独自の手法により、山形プログラムディレクターの文献や論文は、引用回数が多く、その研究フロントにおいて多大な貢献をしていると判断されたことによるものです。山形プログラムディレクターは、同様の研究業績により、昨年には、「海洋力学と気候力学に関する研究、特に太平洋におけるエルニーニョ現象とインド洋における大気海洋相互作用現象の研究」において著しい成果を挙げたという理由で、アメリカ気象学会スべルドラップ金メダルを受賞し、同時にアメリカ気象学会特別会員に選ばれています。
須藤研究員が日本気象学会山本・正野論文賞を受賞
 大気組成変動予測研究プログラムの須藤健悟研究員は日本気象学会から山本・正野論文賞を授与されました。山本・正野賞は、35歳未満の若手研究者が最近発表した論文の中から毎年2編程度に贈られるものです。受賞対象となった論文は"CHASER: A globalchemical model of the troposphere 1. Model description" 及び"CHASER: A global chemical model of the troposphere 2. Model results and evaluation" の2論文です。これらの論文は須藤研究員が東大・気候システム研究センター在籍中に独自に開発を行った化学・気候結合モデルCHASERについてであり、モデル設計、実験結果の詳細な評価を試みたものです。須藤研究員は、地球温暖化研究および全球規模での大気環境予測を行うため、エアロゾルや大気化学過程も同時に考慮するモデルの開発を行い、CCSR/NIES/FRCGC気候モデルにオゾンを主体とした対流圏大気化学過程を導入し、成層圏だけでなく対流圏における光化学過程も精度良く再現できる気候モデル(CHASER)を構築しました。このモデルは地球システム統合モデルの一環としても地球シミュレータを用いた気候変動の総合的な理解に貢献していくことが期待されています。

日本気象学会春期大会で山本・正野論文賞を授与される須藤研究員
 
本谷研究員が水文・水資源学会から論文奨励賞を受賞
 水循環変動予測研究プログラムの本谷研研究員は水文・水資源学会から論文奨励賞を授与されました。同賞は、35歳未満の若手研究者が同学会学会誌などに最近発表した論文の内から毎年3編程に贈られるものです。受賞対象となった論文は、水文・水資源学会誌において発表した「2001年航空機搭載型分光走査放射計2高度観測におけるスペクトクル特性に基づいた植生・積雪指標の各種地表面への適用」という論文です。
 この論文は、森林と積雪が混在している地表面を航空機から観測したデータに地上観測に基づい
て提案された積雪・植生指標(斎藤・山崎、1999)を適用し、その有効性について検討したものです。
新しい積雪・植生指標を航空機観測データに適用して有効性を実証したこと、人工衛星による地表面状態のリモートセンシングと地上観測をつなぐものと位置付けられる点が評価されました。

水文・水資源学会で論文奨励賞を授与された本谷研究員


 
Frontier Newsletter/No.27
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