平成17年7月15日(金)、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)※ の指定校である鳥取県立鳥取東高等学校の2年生(約 45名)が横浜研究所を訪れ、地球環境モデリング研究プログラムの那須野智江研究員が「新しい数値モデルによる地球の雲 の数値シミュレーション」と題して1時間の講義を行いました。
講義は、地球上の気象現象の方程式での表わし方、熱帯の雲集団の構造や雲のでき方、そして同プログラムで開発した3.5km全球大気モデル(p3参照)の紹 介など、とても充実した内容となりました。講義後の質疑応答では、「天気 予報と気候変動予測とはどの様に違うか」、「飛行機雲が残ると次の日は 雨というのはどのくらい本当なのか」、「モデルで蝶の羽ばたきの様な細 かいものを表現することが可能か」など、自由な発想の質問がたくさんあり、 那須野研究員はどの質問にも丁寧に答えていました。この授業がきっかけとなり、将来地球環境フロンティア研究センターで研究員として働く人が 現れるかもしれません。
 
※文部科学省が、将来有為な科学技術系人材の育成に資することを目的として、科学技術・理科,数学教育を重点的に行う高等学校を校指定す  る。地球環境フロンティア研究センターが属する海洋研究開発機構は、毎年SSHに協力しています。
 
 地球温暖化予測研究プログラムの江守正多グループリーダーと、大気組成変動予 測研究プログラムの滝川雅之ポスドク研究員は、平成17年8月24日、愛知県で開催 された2005年日本国際博覧会愛・地球博(愛知万博)※で、瀬戸会場の市民パビリ オンにある「触れる地球」を使って講演を行いました。2人の所属プログラムの成果である温暖化実験の気温上昇のシミュレーション結果と化学天気予報が「触れる地 球」で展示されていたことから、今回の講演が実現しました。「触れる地球」は市民 パビリオンの中でも特に子供に人気の展示で、夏休み中ということもあり、たくさんの親子連れの来場者が足を止め、興味深く講演を聞いていました。
 講演を行った江守GLは「一般の方々に対して、とても近い距離で温暖化 の話をできたのは、いつもと違った新鮮さと面白さがありました。「触れる 地球」は、コミュニケーションの装置としてまだまだ大きな可能性を秘めて おり、今後も地球環境科学の普及啓発に一役買って頂けることと期待して います。」とのことでした。また同じく、滝川ポスドク研究員は、「台風の進 路を気にしながら講演日を迎えましたが、天気にも恵まれ、様々な年齢層の 方に熱心に聞いて頂くことができました。周囲は自然保護や地雷除去など のボランティア活動の紹介ブースで、いつもと違った雰囲気の中での講演 は良い経験になりました。」と、2人にとっても印象的な講演となりました。
※愛知万博は、平成17年3月25日から9月25日まで開催されました。
 
 
Frontier Newsletter/No.28
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