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田村仁ポスドク研究員の研究発表紹介
2006年2月20〜24日にハワイにおいてOcean Science Meetingという、世界各国から3500人ほどの研究者が一堂に集う大きな国際会議が催され、当プログラムから8人の研究者が参加しました。ここではそのうちの田村ポスドク研究員の研究発表について紹介します。
近年、海流−波浪の相互作用が異常波浪(freak wave)の発生要因の一つとして極めて注目を集めておりますが、高解像度海流データの不足により波浪予測研究ではこれまでほとんど考慮されておりませんでした。本研究ではJCOPE高解像度モデルによる海流を用
いて、より現実的な海流効果を考慮した高解像度波浪モデル開発を行うと伴に異常波浪の出現確率の評価を行いました。超大型で非常に強い台風が通過した2004年10月下旬を対象として海流の有無で波浪計算を行ったところ、黒潮流向と台風の通過に伴う海上風の変動により、東シナ海、日本南岸においては黒潮流軸上で有義波高の増大が、さらに台湾東
岸では最大80cm程度の顕著な差が確認されました。 |
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ハワイ大学国際太平洋研究センター(IPRC)での福富慶樹研究員の研究活動を紹介します。
昨年10月よりハワイ大学国際太平洋研究センター(IPRC)に滞在し研究活動を行っています。2001年から最近までは主に北ユーラシアの気候と水循環の長期変動に関する研究を行ってきましたが、IPRCでは、以前の研究テーマで
あるアジアモンスーンに立ち戻りBin Wang教授の研究チームで活動しています。 |
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これまで東インド洋上で発生する季節内スケールの南風の吹き出しの性質と関連する熱帯-中緯度相互作用についても調べてきました。これは南半球中緯度ロスビー波の発達によってもたらされます
が、中緯度から熱帯へ向けた寒冷乾燥空気の移流、熱帯対流活動の発達や赤道波応答などの種々の現象を引き起こし、インド洋域の熱帯大気海洋に大きな影響を与えていることがわかってきました。現在は大気四次元同化データや衛星リモートセンシングデータを用いたデータ解析によって南風吹き出しの赤道越えアジアモンスーン域への影響の力学や、大気海洋相互作用
過程についてさらに研究を展開しています。 |
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10月に着任した庭野将徳ポスドク研究員を紹介します。
庭野ポスドク研究員は、これまでは成層圏寒冷化・対流圏温暖化において重要な役割を果たす、成層圏の水蒸気が対流圏から成層圏へどのように輸送されるのか?
というラグランジュ的な輸送過程の問題に取り組んで来ました。 |
| 大学院では、観測が難しかった上部対流圏から下部成層圏の水蒸気量を長期に渡り観測することに成功したアメリカの衛星搭載測器(UARS/HALOE)で得られた水蒸気とメタンのデータを利用し下部成層圏におけるラグランジュ的な上昇流の季節変動・経年変動を明らかにし、下部成層圏における輸送過程および力学場の理解に貢献してきました。また、京都大学でのポスドク研究員時代は、熱帯対流圏界面域の巻雲、エアロゾル、鉛直流など対流圏界面域の水蒸気量を支配する各要素の地域性・時間変動を調べてき
ました。今後は、これまで用いてきた研究手法や方法論を活かし関東域における光化学オキシダ ント予報を念頭においた領域大気化学天気予報システムの構築を行い、光化学オキシダント発生における輸送過程の役割を明らかにしていく予定です。 |
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