Newsletter No.5 January-1999 



 本ニュースレターでは、世界の地球変動研究機関を順次紹介しています。今号ではシリーズ第4回として、「ハワイ大学海洋地球科学技術学部」をIPRC(国際太平洋研究センター)リエゾン・オフィサーの宮田元靖ESTO(地球科学技術推進機構)上席研究員に紹介して貰います。



研究機関の名称と住所:

ハワイ大学海洋地球科学技術学部(SOEST)
1680 East-West Road,POST 802
Honolulu,Hawaii 96822,USA
電話:+1-808-956-6182
FAX :+1-808-956-9152
ホームページ:http://www.soest.hawaii.edu
E-mail:soest@soest.hawaii.edu

 ハワイ大学はハワイにある唯一の州立大学で、90年の歴史を持っています。10校の独立したキャンパスがありますが、オアフ島ホノルル市にあるマノア校が最大(学生数約2万)で、SOESTはその一角にあります。後方には緑につつまれたマノアの谷が控え、前方を見ればワイキキの浜辺を通して太平洋を眺望できるという極めて恵まれた自然環境のなかで活発な研究教育活動が行われています。

 SOESTは1988年に既存の関係学科を改組・統合し、大学院を主体とした学部として発足しました。フロンティアが米国と共同研究を実施しているIPRCは昨年 10月にSOESTに加わった最も新しい組織です。その他、海洋学科、気象学科、海洋工学科、地質・地球物理学科、ハワイ自然エネルギー研究所(HNEI)、ハワイ海底研究所(HURL)、ハワイ地球・惑星物理研究所(HIGP)、ハワイ海洋生物研究所(HIMB)、海洋・大気共同研究所(JIMAR)、Sea Grant プログラム(NOAAと共同で実施)などもSOESTの組識下にあります。

 SOESTは海洋・大気を含んだ地球を総合的に研究する全米屈指の研究所です。教職員総勢700人弱(内博士号保有者約200人)が働いており、1年間に発表・出版される論文が300編を超えることも珍しくありません。年間の運営予算は6千万ドル程ですがその内約3分の2を米国連邦政府から、残りを州政府その他からの財源で賄っています。現在学部学生約70人、大学院学生約160人が在籍しています。

またSOESTは海洋研究船3隻の他潜水艇2隻(400m級と2000m級、両方共定員3人)と無人海底探査機を使って海洋研究を実施しています。米国内あるいは外国との共同研究も盛んで、つい最近も日本の海洋科学技術センターの深海研究部と一緒に「かいこう」および「かいれい」を使ってハワイ近海の海底地質構造の調査を行いました。





写真は真珠湾米海軍基地にて広報活動中の宮田(右端)。
The picture shows Dr.Miyata (right end)doing publicity work at Pearl Harbor navy base.
 IPRCが発足してあっという間に1年が過ぎました。日米共同で運営する研究所というのは、まったく違った人生を歩いて来た二人の人間が結婚して共同生活を営むのに似て、一緒になってから我彼との差が意外に多いのに初めて気が付きます。どんなご馳走を食べてもやはり自分が子供の頃から慣れ親しんできた味噌汁の味を捨て難いのが人の常でしょう。リエゾンオフィサーの仕事というのは、味噌とパンを組み合わせて新規の料理を開発しようではないかと、人に説得してまわっているようなものかも知れないと感じている今日この頃です。

国際太平洋研究センター(IPRC)リエゾンオフィサー
地球科学技術推進機構(ESTO)宮田元靖
2241 Kapiolani Blvd.Rm 1010,Honolulu,HI 96826
TEL:+1-808-983-4125 FAX:+1-808-983-4199
E-mail:miyata@hq.esto.or.jp

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