地球フロンティア研究システムシンポジウムを開催





  
科学技術庁
中澤長官官房審議官


  
宇宙開発事業団
内田理事長


 平成10年11月25日(水)、地球フロンティア研究システム シンポジウム「大気組成変動予測の実現に向けて」が、「はあといん乃木坂(健保会館)」にて開催されました。本シンポジウムは、「大気組成変動予測研究領域」が本システム発足一周年目にあたる10月にスタートしたことを記念して行われたものです。当日は、約170名の参加者がありました。

 まず最初に主催者挨拶に立った宇宙開発事業団 内田理事長が、本システムの発足一周年を祝う言葉とともに今後の期待を述べられました。来賓挨拶では科学技術庁 中澤長官官房審議官から、世界の地球変動に関連した情勢と本システムの今後の研究成果に対しての期待を交えたお言葉をいただきました。

 特別講演は、三菱化学生命科学研究所 米本社会生命科学研究室長の「地球環境問題―自然科学と政治の融合」と題するお話で、地球環境にかかわる科学者は、国内、国際の政治と直面することになるとの指摘がありました。引き続き、松野システム長から 発足から一年を経過した本システムの成長過程と今後の研究方針等についてお話がありました。

 午後の部は、大気組成変動予測研究領域 秋元領域長の新領域の研究方針などを柱とする基調講演に始まり、中澤教授(東北大学)、植松助教授(東京大学海洋研究所)、近藤教授(名古屋大学)の解明すべき研究課題等に関する講演が行われました。この後、松野システム長の司会により、講演者全員が出席してパネルディスカッションが行われました。質疑応答の中で、会場の若い研究者から、米本室長の講演に関連して、地球環境問題解決を志す自然科学者としての心構えを問われた質問に対し、会場で聴講されていた真鍋領域長から「客観的かつ再現性の高いデータを出すことが重要」という示唆に富んだ意見が出されました。

 最後に海洋科学技術センター 千々谷理事より、本システムの今後の社会的貢献に期待する旨の閉会のご挨拶があり、シンポジウムは盛況のうちに終了しました。

 (講演内容の詳細は、今後、本ホームページ上で公開していく予定です。)



講演者全員によるパネルディスカッション
左から、
 地球フロンティア研究システム 松野システム長
 三菱化学生命科学研究所 社会生命科学研究室 米本室長
 地球フロンティア研究システム 大気組成変動予測研究領域 秋元領域長
 東北大学大学院 理学研究科 中澤教授
 東京大学 海洋研究所 海洋科学国際共同研究センター 植松助教授
 名古屋大学太陽地球環境研究所大気圏環境部門 近藤教授