
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)地球内部ダイナミクス領域の鈴木勝彦チームリーダーと仙田量子技術研究副主任、海洋・極限環境生物圏領域の大河内直彦プログラムディレクター、小川奈々子技術研究主任と、東京大学大学院新領域創成科学研究科(研究科長上田卓也)の関根康人講師、田近英一教授らとの研究グループは、共同で、酸素大気形成のタイミングとメカニズムを明らかにしました。
約20〜24億年前、大気中の酸素濃度はほとんどゼロの状態から現在の1/100以上のレベルにまで急激に上昇し、生命進化に多大な影響を及ぼしました。しかし、この酸素の上昇のタイミングとそのメカニズムは謎でした。本研究では、地層中に含まれる白金族元素オスミウムを用い、酸素濃度の上昇が、約23億年前の大氷河期から温暖期への気候回復時に起きたことを明らかにしました。このことは、急激な温暖化に伴い、光合成生物が大繁殖することで、酸素大気が形成したことを示しています。このことはまた、太陽系外地球型惑星の生命-大気-気候の相互作用の理解にとっても重要です。
本研究は、10月12日付(日本時間)のNature Communications 誌(英科学誌 ネイチャー・コミュニケーションズ)電子版に掲載されました。
プレス発表文は,東京大学大学院新領域創成科学研究科のホームページにあります。