JAMSTEC > 国際深海科学掘削計画(IODP) > 計画概要 > IODP航海乗船後の研究推進

国際深海科学掘削計画(IODP)

IODP航海乗船後の研究推進

IODPは、我が国と米国、ヨーロッパが主導する多国間科学研究共同プログラムです。JAMSTECはIODPの総合推進機関として、地球深部探査船「ちきゅう」を運用する他、科学的成果の創出への貢献も求められています。
IODP航海の乗船研究者にはIODP Sample, Data, and Obligations Policy & Implementation Guidelinesにより、研究成果の国際誌への公表やデータ公開が義務づけられており、JAMSTECは、我が国の乗船研究者の研究成果の公表やデータ公開を支援するため、航海後の研究を推進する取り組みを実施しています。

IODP乗船後研究推進制度

令和5年度 乗船後研究計画書の提出期限:令和5年10月2日(月)
1. 概要
IODP研究航海に我が国から乗船した研究者を対象に、当該航海の成果を創出するために必要な旅費を支援します。支援にあたっては、「乗船後研究計画書」をご提出いただき、JAMSTECに設置された地球掘削科学推進委員会*にて審査します。計画書に基づいて実施される出張について、都度、JAMSTEC内の事務手続き(依頼出張)を行い、旅費を支援します。

*地球掘削科学推進委員会: 海洋研究開発機構に対し、IODP等の国内科学支援に関わる事項に関する検討及び報告・助言等を行う、外部有識者で構成された委員会 (現委員長:巽 好幸 神戸大学 名誉教授)
2. 対象
Expedition 369 (2017年実施)以降のIODP研究航海に乗船した(正式にScience Party Memberとして認められた研究者)日本の大学・研究機関等に所属する研究者

※乗船後に海外研究機関に移籍した方は対象となりません
※乗船時にJAMSTECの所属であった研究者は対象となりません
3. 研究機関
原則として5.①の研究計画書提出から3年以内とします
4. 支援額と使途
支援額:乗船研究者1名あたり上限50万円(3年間の合計)
使 途:申請者本人の旅費(国内/国外)
    招聘旅費・謝金(国内/国外)
JAMSTECの年間予算には上限があります。申請件数によっては申請通りの支援が出来かねる場合がございますので、何卒ご了承ください。基本的に、先に実施された航海の乗船者からの申請を優先させていただきます。
複数年にわたって支援を受ける場合、申請の次年度以降について、予算の確約ができかねますので、計画通りの支援が出来かねる場合があります。予めご了承ください。
すでに前制度(乗船後研究委託)にて支援を受けた方については、原則として、残額を乗船研究者数で按分した額を上限額とさせていただきます。(Exp. 369,371, 372, 374の乗船研究者の方が対象となります。)
JAMSTECからの依頼出張として取り扱い、旅費規程に則り旅費を支給します。
5. 手続きと流れ
乗船後研究計画書(様式1)の提出
原則として年2回、乗船後研究計画書の提出期限を設けます(4月と10月の予定。詳細はこのページに掲載します)。事務局までE-mailにてご提出ください。(提出先はこのページの末尾にあります。)
提出された計画書について、地球掘削科学推進委員会にて、IODP航海の成果創出という目的に合致した計画、出張予定となっているかどうか、審査を行います。審査結果は事務局を通じて通知します。
審査結果をふまえ、必要に応じて乗船後研究計画書の修正を行い、事務局にご提出ください。
修正された計画書に基づき、出張旅費の支援を行います。出張が近づきましたら、JAMSTECより依頼出張の手続きを行いますので、「旅費支援申請書(様式2) 」をご提出ください。また、最後にIODP乗船支援を受けた時から所属・役職・口座情報及びご所属長名等に変更事項がある場合は登録用紙(様式4)も併せてご提出ください。提出後、JAMSTEC内の手続きを経て、出張依頼状をお送りします。出張依頼状の発行の後、旅行手配をお願いします。
依頼出張手続きは出張ごとに必要なため、都度、申請書をご提出ください。
注意事項: 出張依頼状をお送りするまで旅行手配はなさらないよう、ご注意ください。十分な余裕をもって「旅費支援申請書」をご提出くださいますようお願いします。(依頼前の日付で購入されたチケット等へのお支払いはいたしかねます。)
出張後、④で提出した「旅費支援申請書(様式2)」を、実際の交通経路や金額に修正してご提出ください。また、旅費精算に必要な証憑をご提出ください。領収書がWeb発行でない場合は原本を郵送にてご提出ください。以下の他に、事務局より指示のあった書類のご提出をお願いする場合もございます。精算後に旅費がご指定の口座に振り込まれます。

<提出証憑>
  • 航空券請求書または納品書
  • 航空券領収書
  • eチケット明細
  • 搭乗券半券(原本)または搭乗証明書
  • ホテル代領収書(原本)
  • ホテル代明細書
  • 氏名入カード明細(外貨カード払い分のみ)
  • 公共交通機関以外の乗物代領収書(原本)
  • 国外で利用した乗物代領収書(原本)または料金がわかる公式HP等の書面
研究計画に変更が生じた場合、速やかに事務局に修正後の研究計画をご提出ください。地球掘削科学推進委員会にて承認後、経費の支出が可能となりますので、時間に余裕を持った提出をお願いします。
6. 成果報告の義務等
  • 出張後2週間以内に、「出張報告書(様式3)」をご提出ください。
  • 年度ごとに報告書をご提出ください。
  • 本制度による成果(学会発表、論文公表等)を発表する際には、「海洋研究開発機構IODP Exp. XXX 乗船後研究推進制度(英名:"IODP Exp. XXX After Cruise Research Program, JAMSTEC")」の支援を受けて実施したことを付記してください。
  • 本制度による成果(学会発表、論文公表等)が創出された場合には、事務局にご報告ください。
7. 個人情報の取扱い
お預かりした個人情報は、申請者ご本人からのお問い合わせへの回答や返信、確認のご連絡のために利用します。また、収集した個人情報は、国立研究開発法人海洋研究開発機構個人情報保護管理規程に基づき、安全かつ適正に取り扱います。
8. 申請様式等
9. 申請書等提出先・お問合せ
国立研究開発法人海洋研究開発機構
研究プラットフォーム運用部門 掘削計画支援室
  E-mail: iodp_ds@jamstec.go.jp
  証憑等送付先住所:〒237-0061 神奈川県横須賀市夏島町2-15