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  独立行政法人海洋研究開発機構 地球環境観測研究センター  
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地球環境の現在を知ること
そして未来の変動予測のために

 

地球環境観測研究センター センター長
深澤理郎(Dr. Masao Fukasawa)

私たちが暮らす地球上では、熱、水、物質それぞれの循環の上に自然の環境が成り立っています。
      近年、地球温暖化に代表されるような、生命のあり方を根底から覆しかねない地球環境の変化が起こり始めています。 マスコミもその様な気象現象や気候・環境の変化を取り上げ、社会的な認識も高まってきました。 実際の生活に既に影響を及ぼし始めている地球環境の変化は、人間活動が自然界に与えてきた人工的な影響の結果を多く含んでいると考えられ、人類の未来をおびやかす要因ともなっています。
1992年、地球温暖化問題に取り組む国際的な枠組みを制定した気候変動枠組条約が国際連合会議で採択され、締約国による会議が毎年開催されています。1997年に開催された第3回の京都会議では、温室効果ガスを抑制・軽減するための数値目標が定められ、この京都議定書が発効した2005年から地球温暖化対策に取り組む具体的な活動が各国で目立ってきています。
このような世界的な取り組みを策定して行く上で、実際のデータの蓄積とその解析を通じて地球環境の現在と変化を正確に知り、そのメカニズムを理解することが鍵となります。
地球環境観測研究センターでは、日本を取り囲む太平洋やインド洋、アジア・ユーラシア大陸、気候の変化の影響が顕著に現れる北極海を主要な活動の場として、観測船や定置ブイ、フロート、陸上のレーダーサイト等を使い、気温、海水温、風、海水・大気の大規模運動や化学成分、といった変化の指標となるデータを国際的な連携のもと、組織的に取得し解析することにより、変動する地球環境とそのメカニズムを捉え、地球環境の未来を予測するために不可欠な知見を社会に提供しています。
地球は一つのシステムとして地球環境を生み出しているため、大気、海洋、陸域において個々に発生する現象といえども、それらは互いに大きな影響を及ぼし合っています。個々の現象の実態を捉え、それらが相互に作用し地球システムとしての地球環境に及ぼす影響について理解を深めることなしには、豊かな生活と環境の維持に貢献できるような高精度な地球の変動予測は不可能です。
地球環境観測研究センターでは、信頼に足る地球環境変動予測を目指し、大気、海洋、陸域で発生する現象を地球という一つのシステムの中で捉える世界的にもユニークな研究活動を、海洋研究開発機構の他の研究センターをはじめ国内外の多くの研究機関と連携しつつ進めてまいります。
       


 
Institute of Observational Research for Global Change