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この海流は、衛星高度計データと船底設置ADCPデータから、表層に北東方向の平均流(最大14cm/s)を持つこと、また長期係留流速観測データから、亜表層(600m
深)に北東方向の平均流の極大(最大23cm / s )を持つこと、すなわち、流速の亜表層極大というユニークな構造を持つことが初めて明らかになりました。
またその流量は、日本南岸の黒潮流量のほぼ半分程度に相当するものと推定されました。このことによって、日本南岸の黒潮流量の半分はどこから来るのかという、これまで謎とされてきた問題に答え、黒潮海流系全体の流系を明らかにする上で極めて重要な貢献を行いました。以上のように、この論文は、黒潮のほぼ半分に匹敵する流量を持つ大海流である琉球海流の存在とその構造を明らかにし、黒潮海流系の理解を格段に深めた点で高く評価されました。
今後、本研究でその存在が明らかになった琉球海流の変動機構を解明することを通して、北太平洋亜熱帯循環の西岸境界流である日本南岸の黒潮が運ぶ熱輸送量の変動機構とその気候変動システムへの影響の解明が進展することが期待されます。
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