海底下地殻内の環境は、脊椎動物の生息する地上の環境と大きく異なるため、感染性を有するための遺伝子コードを持ち合わせていないか、有効でない可能性がきわめて大きいため。
なお、感染性のある微生物は、これまでの地殻内における調査では認められていません。
海底下地殻内の微生物にとって、地上や海洋表層の環境は成長に適した条件から大きく外れているため、もし地上や海洋表層に入り込んでも、土着の微生物群との生存競争に勝てずに駆逐されてしまうからです。
上述のとおり、地殻内の微生物は、人に感染したり、地上の生態系に害を与える可能性がきわめて低いと考えられます。もし万一存在したとしても、コア試料中の微生物の存在密度が地上に比べてごく少なく、かつ貧栄養状態にあって増殖することもないため、通常のサンプル処理や分析で問題が生じることはまずないと考えられます。
しかしながら、培養や組換えDNA実験などの生物実験を行う場合には万一のリスクに備えて、機構は以下のガイドラインを定め、感染・拡散防止措置を講じています。