JAMSTEC

「ナホトカ号」沈没部調査の実施について

平成9年1月27日
科 学 技 術 庁
海洋科学技術センター


  • 標記について、海洋科学技術センター(理事長 石塚 貢)の深海観測装置 「ディープ・トウ」(支援母船「なつしま」 (1,553総トン))によ るこれまでの調査結果、今後の調査予定等は以下のとおりです。

      1.これまでの調査結果及び今後の調査予定

      1月25日(土)にソーナー曳航体で調査した結果を同日及び1月26日(日) の両日にわたり船上で詳細に解析した結果、北緯37度14.5分、東経134度 25分付近(水深2,530〜2,540m)の地点に、船体であるとの確認はでき ないものの、周辺の海底地形とは異なる、高さ10m程度の高まりを持つ音響的に 反射の強い地点が存在していることが分かりました。
      カメラ曳航体による調査は、海況が平穏(波高2m以下程度)でなければならない ため、調査が可能な日数は極めて少ないと予想されます。そこで、現地において総 合的に判断した結果、当初予定調査海域におけるソーナー曳航体による調査は終了 していないものの、海況が平穏な場合には、先ず前述の地点においてカメラ曳航体 による調査を行うこととしました。

      2.現状

      本日、海況が平穏(波高2m未満)であるため、07:42、カメラ曳航体に よる調査を開始。09:35、北緯37度14.4分、東経134度24.9分の 地点において、船体を確認しました。
      ただし、これが「ナホトカ号」であるか否かについては不明です。


朝の海況

朝の海況

「ディープ・トウ」カメラ曳航体着水作業

「ディープ・トウ」カメラ曳航体着水作業

「ディープ・トウ」カメラ曳航体着水作業

「ディープ・トウ」カメラ曳航体着水作業

「ディープ・トウ」カメラ曳航体着水作業

「ディープ・トウ」カメラ曳航体着水作業

「ディープ・トウ」カメラ曳航体着水作業

「ディープ・トウ」カメラ曳航体着水作業

「ディープ・トウ」曳航用同軸ケーブルに トランスポンダを取り付け

「ディープ・トウ」カメラ曳航体着水作業終了

指示を出す門馬調査主任

調査海域の海面(明るく見える部分に油膜)


問い合わせ先:
海洋科学技術センター広報室(高橋、杉山)
 TEL 0468-67-5502

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