JAMSTEC

深海探査機「ドルフィン−3K」による調査の実施について

平成9年2月7日
科 学 技 術 庁
海洋科学技術センター


これまで確認された船体の調査のため、海洋科学技術センターの深海探査機「ドルフ ィン−3K」を搭載した支援母船「なつしま」は、本日16:00調査海域に向けて 舞鶴港を出港いたしました。「なつしま」は8日朝、調査海域に到着する予定です。 調査海域到着後、海況が平穏であれば「ドルフィン−3K」の作動試験等の準備作業 を行い、調査作業は海況に応じて9日以後に実施する予定です。
なお、調査海域は引き続き荒天も予想され、また「ドルフィン−3K」は深海観測装 置「ディープ・トウ」よりも海況に対する制約が厳しいため、安全確保に留意しなが ら慎重に調査作業を実施することといたします。

問い合わせ先:海洋科学技術センター広報室
高橋、杉山 0468-67-5502

深海探査機「ドルフィンー3K」について

「ドルフィン−3K」は、水深3,300mまでの海底で、調査観察作業を行うことのでき る深海探査機で、昭和62年に完成以来、深海調査研究に大きな貢献をしてきました。 観察のための装備として、3台のビデオカメラと1台のスティルカメラがついていま す。また、前後、 上下、左右6方位の推進装置がついているため小回りが効き操縦 性能にすぐれています。これらの動力及び情報の伝達については、5,000mのケーブル を通じて支援母船「なつしま」船上の操縦室より制御を行っています。 なお、深海探査機「ドルフィンー3K」は平成7年6月に海上自衛隊のヘリコプター の相模湾城ケ島沖墜落事故の際、捜索を行ない機体を発見しましたが、今回のような 沈船の 探査は初めてです。





3,000m級深海探査機「ドルフィン─3K」

主要目
使用深度 最大:3,300m
長さ 約3m
約2m
高さ 約2m
主要搭載機器 ・推進装置(6台)
・航海装置(前方障害物探査ソーナー、方位探知ソーナー等)
・探査装置(テレビカメラ、マニピュレータ等)


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