JAMSTEC

「ナホトカ号」沈没部の調査について(続報)

平成9年2月9日
科 学 技 術 庁
海洋科学技術センター


本日午後、海洋科学技術センタ−の「なつしま」(1,553総トン)は、深海探査 機「ドルフィン−3K」を用いて、「ナホトカ号」の沈没船体の全体の状況を把握す るため、2度目の潜航調査(13時42分〜17時56分)を行いました。その結果 、船体の破断面を確認したほか、船橋付近の様子を捉えることができました。得られ た画像は以下の通りです。 画像については、引き続き解析を行っています。

なお、 「ドルフィン−3K」は、海況が平穏であれば、明日も引き続き船体全体の状況及び 油の流出の有無等の状況把握を目的として潜航調査を行う予定です。

問い合わせ先:海洋科学技術センター広報室
喜多河、杉山 0468-67-5502



(1)
平成9年2月9日15時44分
「ドルフィン−3K」深度:約2,500m
方位:295度(西北西)
右舷側船橋付近、最上層部は操舵室と思われる。

(2)
平成9年2月9日16時20分
「ドルフィン−3K」深度:約2,500m
方位:277度(西)
沈没部船体の船首側先端破断部

<参考>

「ナホトカ号」(1970年建造)と同型船(船名不明)の写真(原画を反転)
(出典:ソビエト・マーチャントシップス(1981年版))

主要目
全長:177.3m
幅:22.4m
総トン数:13,733トン


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