JAMSTEC

ナホトカ号沈没部の調査について

平成9年2月14日
科 学 技 術 庁
海洋科学技術センター


海洋科学技術センターは、 本日、午後4時、深海探査機「ドルフィン-3K」 を搭載した支援母船「なつしま」を舞鶴港より出港させ 、天候が許せば、2月15日からナホトカ号の沈没部船体の調査を行ないます。


ナホトカ号の沈没部船体については、深海探査装置「ディ−プ・トウ」及び 深海探査機「ドルフィン-3K」を 支援母船「なつしま」に搭載し、2次にわたり調査を行い、船名の確認、船体の概況把 握、油の流出状況の確認等を行なうなど、初期の目的を概ね達成しました。また、得られ た映像、取得した油等は運輸省に提供する等、沈没部対策等の基礎資料として関係方 面に提供しました。

このような状況の下、2月13日運輸大臣より科学技術庁長官に対し、 深海探査機「ドルフィン-3K」によって得られた 映像を運輸省の事故原因調査委員会において分析してきましたが、事故原因の究明 のためには、船体破断部の甲板に近い部分のより詳細な映像が必要とされるため、再 度深海探査機「ドルフィン-3K」による調査を行なって欲しい旨の要請がありました。

この要請を受け検討した結果、これまでの調査に加えて更に破断部を調査するには、 沈没船体が大きく傾いていること、船体の一部よりロ−プ状のものが出ていること等 によりかなりの困難を伴うものの、安全確保を十分図りつつ、可能な範囲で映像を取得 する努力を行い、今後の事故再発防止に資するため事故原因の調査に協力することと したものです。

問い合わせ先:海洋科学技術センター広報室
喜多河、杉山 0468-67-5502

[戻る]