JAMSTEC
平成10年7月31日
海洋科学技術センター


無人探査機「かいこう」システムの高度計の異常について


  1. 経緯(付図-1付図-2参照)
    海洋科学技術センター(理事長平野拓也)の無人探査機 「かいこう」は、平成10年7月30日(水)三陸沖日本海溝(深度7,514m)にて調査潜航中、 同日14時30分調査を終了し離底したところ、ランチャーの海底面からの高さを検知する高度計制御部が停止し高度計測不良となった。 そのまま海底を離れランチャー、ビークルを結合して、同日17時04分無人探査機「かいこう」を母船に揚収完了した。

  2. 調査の状況
    揚収後ランチャーの高度計送受波器及び船上部の高度計制御部の調査を行った結果、 船上部の高度計制御部の故障と思われる。

  3. 今後の予定
    1. 故障原因の船上部高度計制御部のハードディスクの予備品は、 母船には搭載していないため、母船を塩釜港へ向け回航し、予備品が塩釜港に到着次第、予備品と交換し 現場海域で確認潜航を行い、以後三陸沖日本海溝で残りの調査潜航を行う予定。
    2. 故障した高度計制御部のハードディスクは、今後技術的な確認と 対策検討を行う。