平成11年10月13日
海洋科学技術センター


北海道釧路・十勝沖「海底地震総合観測システム(2号機)」の運用開始に伴う報道関係者への公開について


 海洋科学技術センター(理事長 平野 拓也)は、政府の地震調査研究推進本部(本部長:中曽根弘文科学技術庁長官)の基盤的調査観測等の推進の一環として、北海道釧路・十勝沖約100km〜140kmの深海底(水深約2,000m〜3,400m)に、地震及び津波活動の観測を長期間連続して行うため「海底地震総合観測システム(2号機)」(以下、同システム)を設置しましたが、10月23日(土)より運用を開始いたします。
 つきましては、来たる10月23日(土)に観測開始式を実施するにあたって、下記の日程で報道関係者へ施設を公開いたしますので、お知らせいたします。

1.公開日時:平成11年10月23日(土)午前11時30分〜午前12時00分
      ※午前10時45分〜午前11時30分まで現地において観測開始式が行われます。

2.取材場所:海洋科学技術センター「海底地震総合観測システム」音別陸上局
      住所 北海道白糠郡音別町風連1丁目34番地

3.集合場所:「海底地震総合観測システム」音別陸上局(別添地図参照

4.取材対象:音別陸上局内設備(観測・機器室)

5.案内先:科学技術記者クラブ、 横須賀市政記者クラブ,北海道政記者クラブ、釧路支庁記者クラブ

6.その他:取材を希望される方は、お手数ですが、別紙の申込用紙にご記入の上、10月21日(木)午後5時までに海洋科学技術センター普及・広報課までファクシミリでお申し込みください。
また、陸上局の周辺での駐車はご遠慮くださいますようお願いします。



問い合わせ先: 海洋科学技術センター       
普及・広報課 他谷、池川、木村  
TEL 0468−67−5547  
FAX 0468−65−8810  
ホームページアドレス http://www.jamstec.go.jp/  



(参 考)
北海道釧路・十勝沖「海底地震総合観測システム(2号機)」


 同システムは、北海道釧路・十勝沖の海底において、総延長約240kmの海底ケーブルの途中に、海底地震計及び津波計等をつなぎ込み(別図参照)、観測データ(地震、津波、水中音、水温、流向流速、塩分濃度、深度、海底地中温度、海底画像)をリアルタイムで北海道白糠郡音別町にある陸上局まで伝送されるとともに、神奈川県横須賀市にある海洋科学技術センターにもリアルタイム伝送され、海底変動等の総合的研究に用いられます。また、地震、津波データは同陸上局から気象庁へもリアルタイム伝送(平成12年4月予定)され、地震、津波活動の観測業務にも用いられる予定です。同システムは、平成9年3月に高知県室戸岬沖に設置された1号機システムに引き続き2番目となります。
 北海道釧路・十勝沖では、1952年のマグニチュード8.2の十勝沖地震など大地震がたびたび発生していましたが、今まで、同海域には定常的な地震・津波観測点がありませんでした。今回、同システムを設置することにより、北海道釧路・十勝沖で発生する地震活動等を精度良く捉えることが可能になり、地震、津波の観測研究の一層の進展が期待されます。