(参考2)

地球シミュレータ計画の概要について 

1.目的
  地球温暖化、異常気象等の地球規模の気候変動、超長期にわたる地球の地殻変動等の解明、予測等を目指して、高度な数値シミュレーションにより、地球規模の複雑に絡み合う諸現象を計算機上で忠実に再現するための超高速並列計算機システム(地球シミュレータ)を開発しています。

2.地球シミュレータの性能
  地球シミュレータは、気候・気象分野の代表的なシミュレーションを実効処理速度5テラフロップス(TFLOPS)程度で実行できる能力を持つ超高速並列計算機システムであり、この能力は現状の気象計算における主力スーパーコンピュータで行うシミュレーションの1000倍程度の実効処理速度に対応し、世界最高水準のシミュレーション性能を達成できるものです。
  (注)5テラフロップス:1秒間に5兆回の浮動小数点演算を行う速さ

3.スケジュール・実施機関
  本計画は平成9年度から推進されており、平成13年度末に地球シミュレータの運用を開始することを目途に、現在、宇宙開発事業団及び日本原子力研究所が地球シミュレータの研究開発を、また、海洋科学技術センターが施設の整備を協力して実施しています。

4.地球シミュレータ施設の整備
  設置場所:神奈川県横浜市金沢区昭和町3173
        元神奈川県工業試験所跡地
  整備主体:海洋科学技術センター
  建設費: 約72億円(平成10〜13年度)
       (地球シミュレータ及びその運転・保守に必要な機器・設備等
        を格納する施設、空調・電源設備、研究居室)