お知らせ
「HIIロケット8号機」の第1段ロケットエンジン部分発見について
平成11年11月27日
海洋科学技術センター
宇 宙 開 発 事 業 団
海洋科学技術センター(理事長 平野拓也)及び宇宙開発事業団(理事長 内田勇夫)
は、本年11月15日夕に小笠原諸島の北西約380km、水深約2000〜3000m
の海域に落下した、「HIIロケット8号機」の機体部分および第1段ロケットの海底調
査を、11月20日(土)から実施いたしました。
調査は、海洋科学技術センター所有の深海調査研究船「かいれい」を使用し、「か
いれい」 に装備された精密音響深度測定機(マルチナロービーム音響測深機)及び同船
搭載の無人探査機「かいこう」曳航部(ランチャー)に装備された側方音響探査ソナー
(サイドスキャンソナー)を使用し、ロケットの様な孤立した人工物を示す強い反射に
対しては、「かいこう」ビークルでの目視観察、映像取得等を行いました。
調査開始から8日目の本日午前10時51分、小笠原諸島の北西約380km(図1:
北緯29度23.3分、東経139度21.6分)、水深3009mの海域にて「HIIロケット8号
機」の第1段機体の一部が「かいこう」ビークルに装備されているTVカメラにより目視
観察 にて確認されました。尚、エンジンについては継続して調査中です。
「かいれい」から電子メールにより送られてくる海底の写真(電子画像)については、
当センターホームページ/プレス発表にて準備ができ次第速やかに発表させていただき
ます。
尚、今回の映像等の資料は宇宙開発事業団により原因究明作業に活用される予定です。
写真1 エンジンセクション部の画像
写真2 HIIロケット油圧配管の一部の画像
問い合わせ先:
海洋科学技術センター
総務部普及・広報課 他谷、木村
TEL 0468−67−3806
宇宙開発事業団 広報室 福室、高橋
TEL 03−3438−6107〜9
海洋科学技術センターホームページアドレス/プレス発表
http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/press/press.html