お知らせ

平成12年5月30日 
海洋科学技術センター 

海洋科学技術センターとインド国立海洋研究所との研究協力覚書(MOU)の締結について


 海洋科学技術センター(理事長 平野 拓也)は,インド国立海洋研究所 (NIO: National Institute of Oceanography)との間で,両機関のMOU (Memorandum of Understanding) を5月31日、インド国立海洋研究所(ゴア州)にて締結することとなりました。
 当センターは、平成9年度からインド洋の海洋気候の季節変動から経年変動について、トライトンブイ計画*を推進しており、NIOの研究者とも「高解像度の数値モデルによるインド洋暖水プールの季節変動のメカニズムについて」研究を実施しています。このような研究交流の中で、アジアモンスーンがエルニーニョ現象に関連のあることが示唆され、平成11年度から両国の観測資源を有効に利用しながら、より総合的にインド洋の観測研究を推進していく為、相互の研究内容の調整等を進めて参りました。
 今回のMOU締結により、インド国立海洋研究所が従来から行ってきたインド洋の海洋気候の変動についての観測資源の活用や、当センターが予定している東インド洋におけるトライトンブイ計画での海洋観測が効率的に実施でき、両機関の共同研究等による海洋・気候研究の分野での更に大きな成果が期待されます。

トライトンブイ計画*
:海上気象及び海洋観測のために新たに開発した係留ブイネットワークシステムであり、西太平洋赤道域、東インド洋に複数台設置し、エル・ニーニョ、アジアモンスーン及び10年規模の太平洋規模の熱循環機構の解明を目的としている。

資料-1: 研究協力覚書(MOU)締結の概要
補足:インド国立海洋研究所(NIO: National Institute of Oceanography)について


問い合わせ先:                    
海洋科学技術センター                
海洋観測研究部  水野    TEL 0468-67-3845
普及・広報課   他谷,木村 TEL 0468-67-3806