平成14年11月12日
海洋科学技術センター


トライトンブイ15号機の漂流について


1.状況
  海洋科学技術センター(理事長 平野拓也)のトライトンブイ(海洋観測ブイ)15号機(平成14年7月13日、北緯5度、東経130度に設置)が平成14年11月11日から漂流し始めたことが確認されました。12日17時現在、ブイはフィリピンミンダナオ島東方約450kmの地点を東北東の方向に時速1km弱の速度で漂流しております。11月11日18時以降ブイの浮体に取り付けられているセンサーからのデータは受信していますが、係留ケーブルに取り付けられた水中のセンサーからのデータは受信していません。
  原因については係留ケーブルの破断が考えられますが、詳細は回収してから調査を行う予定です。
  現在、むつ研究所ブイデータ処理班により漂流ブイ位置の監視を継続中です。


2.今後の予定
  当該海域での観測予定(平成14年11月14日〜平成15年2月12日)のある海洋地球研究船「みらい」を直行させ、漂流中のブイを回収することを検討中。その場合、「みらい」は11月14日14時に八戸港を出港し、11月21日早朝、現場海域に到着の予定。


3.その他
係留系が表層付近で破断しているので、海底ケーブルに接触する恐れはないと判断している。
他船舶への影響に関しては衝突の恐れがあるが、漂流については海上保安庁海洋情報部より世界無線航行警報により船舶に注意を喚起するよう依頼した。(11月12日15時)
ブイの位置は定期的に確認しているとともに、ブイ本体にはレーダーリフレクタと夜間灯を装備している。
漂流速度から、近くの島へ流れ着くまでに回収できる予定。
(日時は全て日本時間)


資料1:トライトンブイシステム (GIFファイル:40KB)
資料2:トライトンブイ設置海域 (GIFファイル:50KB)


問合せ先
  海洋科学技術センター
  研究業務部 計画調整課 田代、黒田(電話: 0468-67-9872)
  総務部 普及・広報課 鷲尾、野澤、鶴田(電話: 0468-67-9066)