平成17年2月25日
海洋研究開発機構
深海巡航探査機「うらしま」の海域試験再開について

 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)において開発中の深海巡航探査機「うらしま」は、2月25日(金)に同機構横須賀本部を支援母船「よこすか」にて出港し、2月26日(土)午前9:00より駿河湾で海域試験を再開致しますのでお知らせ致します。

1.前回の試験結果
 平成16年12月21日(火)、22時15分頃、自律航行中に、内蔵している2つのコンピュータ間の通信が不良(別紙1)となり、安全のため試験を中断し、同日23時44分に支援母船「よこすか」に回収した。なお、「うらしま」は、潜航開始から中断までに航走した連続距離は自己記録(220km)を更新し230kmであった。また、連続航走時間は約39時間を記録した。
 不良の原因は、「うらしま」の制御プログラムにおいては、十数本のタスク(独立したプログラム)が同時に動くが、この複数のタスクのタイミングのずれによりメモリーを書き換える事象が発生し、エラー信号が送出されたことが主因と思われ、この制御プログラムの変更を施した。不具合修繕の良否は実運動中でないと確かめられないため、海域試験で確認する。

2.今回の試験目的
(1)前回不具合を起こしたデュアル相互監視型コンピュータシステムの性能確認試験
(2)天候及び試験スケジュールの都合により、長距離潜航確認試験

3.スケジュール

平成17年 2月25日(金) 午前9:00 海洋研究開発機構横須賀本部出港
  2月26日(土) 午前9:00 駿河湾試験海域到着、試験準備、海底トランスポンダーの設置、性能確認試験開始
  2月27日(日)
〜28日(月)        
午前9:00 性能確認試験
  3月1日(火) 午前9:00 海底トランスポンダーの回収
  3月2日(水) 午前9:00 帰港

4.試験海域 別紙2


問い合わせ先
 海洋研究開発機構
 海洋工学センター海洋技術研究開発プログラム 担当 青木
 TEL046-867-9370 FAX046-867-9375
 総務部普及・広報課 担当 高橋、五町
 TEL046-867-9066 FAX046-867-9055