別 添
平成17年6月8日
研究開発局海洋地球課
統合国際深海掘削計画(IODP)に係る国際会合の開催について
(平成17年6月15日〜17日、長崎県長崎市)

 統合国際深海掘削計画(IODP)は、海洋科学掘削船を用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動の解明、地震発生メカニズムの解明及び地殻内生命の探求等を目的として研究を行う国際研究協力プロジェクトであり、平成15年10月より我が国と米国によって開始されました。その後、欧州12カ国で構成される欧州海洋研究掘削コンソーシアム(ECORD)、中国が参加し、現在、15カ国が参加しています。我が国では、深海底下7,000mという超深度の掘削能力を有する地球深部探査船「ちきゅう」(現在建造中)を提供することとしており、米国と共にIODPの推進のために主導的な役割を果たしています。
  このIODPに係る国際会合が、6月15日〜17日に長崎全日空ホテル(長崎県長崎市南山手町1番18号)において開催されます。国際会合の詳細は以下のとおりです

1.科学計画・方針監理委員会(SPPOC)
   IODPでは、各参加国の研究者で構成される科学諮問組織(SAS)が、研究者の提出する科学提案に基づいて科学計画を策定することとなっています。SASは、2つの委員会と6つのパネルで構成されていますが、このたび、IODP科学計画全体への科学的・政策的な提言やIODP年間計画案の承認を行う科学計画・方針監理委員会(SPPOC)が長崎県長崎市において6月15日〜16日に開催されます。SPPOCは、SASの最上位に位置する重要な委員会であり、我が国からの下記7名のSPPOC委員と2名のSASのその他の委員会やパネルの議長等を含む、世界十数カ国、約70名が参加する予定です。
 
○日本からの参加者 
  ・科学計画・方針監理委員会(SPPOC)委員
    玉木 賢策 (東京大学:議長)
木村 学  (東京大学)
周藤 賢治 (新潟大学)
巽 好幸  (海洋研究開発機構)
辻井 薫  (北海道大学)
徳山 英一 (東京大学海洋研究所)
深尾 良夫 (海洋研究開発機構) 
  ・他の委員会、パネルの議長等
 
 

ミラード・F・コフィン(東京大学海洋研究所:科学計画委員会(SPC)議長)

2.IODP評議会
   6月16日〜17日に、IODP参加国が集まって、 IODPの運営等について意見交換を行うIODP評議会が開催されます。今回は我が国からの下記3名を含む世界十数カ国、約40名が参加する予定です。また、この会議は我が国と米国が交互に議長を務めることとなっており、今回は米国が議長を務めることとなっております。
○日本からの参加者
   田中 康久 (文部科学省研究開発局海洋地球課深海地球探査企画官)
 ミラード・F・コフィン(東京大学海洋研究所:科学計画委員会(SPC)議長)
 玉木 賢策 (東京大学:科学計画・方針監理委員会(SPPOC)議長)
 
【報道関係者への公開時間】
    6月15日 8:30〜8:40プログラム名:SPPOC頭撮り
        於グラバーホールB
    6月16日 13:30〜16:45プログラム名:SPPOC/IODP評議会等合同会合
        於グラバーホールB
      19:00〜21:00プログラム名:Official Reception
        於グラバー園


参考:統合国際深海掘削計画(Integrated Ocean Drilling Program:IODP)について(PDF ファイル)

問い合わせ先
文部科学省研究開発局海洋地球課
  課       長 佐藤 洋
深海地球探査企画官 田中康久
    TEL:03-6734-4146(直通)
FAX:03-6734-4147