平成17年7月11日
海洋研究開発機構

トライトンブイ12号基の気象センサー盗難について

  1. 状 況

  独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤 康宏)のトライトンブイ(海洋観測ブイ)12号基(平成16年6月16日、北緯2度、東経138度に設置:図1)は、海洋地球研究船「みらい」による定期的交換のため、平成17年7月11日11時59分に回収を行ったが、ブイに搭載した気象センサーがセンサーを取付けているタワーと共に無くなっていることが判明した(図2)。
  同ブイには船の接触跡があること、また、タワーは盗難防止ボルトで強固に固定したものであることから、気象センサーのデータが欠測し始めた本年4月上旬に盗難にあったものと推察される。

  2.後継12号基の対策

  太平洋西部の比較的陸に近い海域での人為的被害は後を絶たず、毎年防止対策を強化している。今回の航海で設置するブイでは、気象センサー取り付け金物の強化と新盗難防止ボルトの追加、電装容器の格納筒蓋固定の二重化など、幾つかの新たな対策を講じている。被害にあったブイの後継基についてもこの新たな対策を実施済みである。

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問合せ先
  海洋研究開発機構
    海洋工学センター観測ブイ運用グループ主任 山口 誠之
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    経営企画室報道室長 大嶋 真司
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