平成17年12月22日
独立行政法人海洋研究開発機構

相模湾の深海生物サンプリング結果について
-生きたままの深海生物を「シャトルエレベータ」により初めて捕獲に成功-

 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤 康宏、神奈川県横須賀市)は、平成17年度深海調査研究有人潜水調査船「しんかい6500」調査潜航、「YK05-15航海」(平成17年12月6日〜13日、首席研究者:極限環境生物圏研究センター 三輪 哲也 グループリーダー)において、相模湾に面して位置する水族館(新江ノ島水族館・京急油壺マリンパーク)と共に、相模湾深海において深海生物のサンプリングを行いました。

 深海生物サンプリングは、生存捕獲するための特殊水槽「ディープアクアリウム」(写真-1)や「シャトルエレベータ」(写真-2)等を用いて行い、エゾイバラガニ14個体(写真-3)、ムラサキヌタウナギ3個体(写真4)、ヘビゲンゲの一種1個体(写真5)、深海エビ2個体(写真6)、シロウリガイ30個体(写真-7)、ヒバリガイ25個体(写真-7)、サガミハオリムシ15個体(写真-8)、アレイシア(スパゲッティーチューブワーム)2塊(写真-8)を生存捕獲しました。このように一回のサンプリングで大量かつ効率的に深海生物を捕獲した例は国内で初めてです。なお、これらの生物は、新江ノ島水族館(館長 堀 由紀子、神奈川県藤沢市)ならびに京急油壺マリンパーク(館長 樺澤 洋、神奈川県三浦市)にて長期飼育に向けた実験飼育を展示しながら行われます。




  問合せ先      
  海洋研究開発機構       
  極限環境生物圏研究センター 研究推進室長 楢木暢雄 Tel 046-867-9600
    グループリーダー 三輪 哲也 Tel 046-867-9676
  経営企画室 報道室長 大嶋 真司 Tel 046-867-9193