平成18年10月4日
独立行政法人海洋研究開発機構

地球深部探査船「ちきゅう」下北半島東方沖掘削試験について(速報)
〜掘削試験の状況および今後の予定について〜

   海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)の地球深部探査船「ちきゅう」は、下北半島東方沖(八戸市北東沖約 100km)の試験・訓練海域()において、掘削試験を継続中です。
    機器調整および台風の影響のため、試験工程が遅れておりましたが、9月30日にBOP(噴出防止装置)の緊急離脱試験(※1)を完了し、10月4日14時に「ちきゅう」による初めてのライザー掘削(※2)を開始しました。 引きつづき掘削試験を実施し、10月中旬にライザー掘削によるコア採取試験を予定しています。

1 緊急離脱試験:荒天時等にライザーパイプをBOP上部から切離し、安全な海域へ避難する作業のための試験。
2 ライザー掘削:掘削船から海底まで降ろしたパイプ(ライザーパイプ)の中をドリルパイプが通る二重管構造での掘削方法。ライザーパイプとBOPを用いて、海上での泥水循環掘削(泥水で孔壁を保護しつつ行う掘削)を行うことで、従来の掘削方法に比べ、大深度の掘削が可能となる。

お問い合わせ先

独立行政法人海洋研究開発機構

(「ちきゅう」、掘削試験について)
地球深部探査センター
  企画調整室長     田中 武男   TEL:045-778-5640
(報道について)
経営企画室
  報道室長      大嶋 真司   TEL:046-867-9193


(図)下北半島東方沖試験・訓練海域図