平成19年4月1日
独立行政法人海洋研究開発機構

地球環境観測研究センター長の就任について

海洋研究開発機構(理事長 加藤 康宏)の地球環境観測研究センター 故杉ノ原伸夫センター長の後任として、平成19年4月1日付けで同センター センター長代理の深澤理郎(ふかさわ まさお)がセンター長に就任いたします。

深澤新センター長の専門は海洋物理学で、自身の研究では、太平洋底の深層水に大規模な昇温があることを発見しました。この発見は、太平洋の深層水の源である南極域における大気と海洋の熱交換に急激な変化があったことを示唆し、深層循環が10年スケールの気候変動にも大きく影響している可能性を示すものとして国際的にも高く評価されています。また、近年ではWOCE(世界海洋循環実験計画)再観測の国際枠組みを実現させたほか、CLIVAR(気候変動性・予測可能性研究計画)やIOCCP(国際海洋炭素調整プロジェクト)など、数々の国際海洋研究・観測計画のメンバーとして、海洋観測と海洋データ同化の進展に力を入れています。大学教員や当機構むつ研究所長としての経験もあり、本年1月に逝去いたしました杉ノ原前センター長の築いた現在の研究体制のもと、国内外の研究機関との協力関係の一層の発展、さらには、社会の要請に答える研究活動の推進が期待されます。

お問い合わせ先:

地球環境観測研究センター
研究推進室室長續 辰之介 電話 046-867-9398
経営企画室報道室長大嶋 真司電話 046-867-9193