プレスリリース


2012年 2月 29日
独立行政法人海洋研究開発機構

新型探査機機体名称の決定について

独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)は、現在開発・製作中の新型探査機について機体名称の一般公募を実施いたしました(平成23年9月14日付既報)。

このたび、新型探査機の名称が決定されましたので、お知らせいたします。

1.決定した機体名称
「ゆめいるか」(英文表記の場合は「YUMEIRUKA」)
2.機体名称を公募した探査機
無人探査機 (平成24年3月頃機体完成予定)
(海底下・海底面探査、詳細は別添参照)
3.募集、選考の経緯等
別紙の通り

   

別紙

新型探査機機体名称の決定について

独立行政法人海洋研究開発機構

1.一般公募の実施
(1)募集期間
平成23年9月15日(木)〜平成23年11月30日(水)
(2)募集方法
新型探査機の完成予想図、諸元、及び特徴等をホームページ上に公開し、機体名称案を公募した。
(3)応募件数
1,173件(809種類)
2.新型AUV機体名称選考委員会による名称選考
(1)委員構成
委員長:平 朝彦(独立行政法人海洋研究開発機構 開発担当理事)
委 員:9名(外部有識者4名、及び機構役職員5名)
(2)委員会開催日
平成23年12月22日(木)
(3)選考方法
一般公募により寄せられた機体名称案をもとに、選考委員の合議により、機体名称候補を決定した。その後、商標権の調査等を経て、使用に問題がないことが確認された「ゆめいるか」を、当該AUVの名称として正式決定した。
(4)選考理由
本名称は、夢を拓き、イルカのように海を泳ぐ姿を連想させるものであり、日本の海洋研究開発の新しい時代を切り拓いていく新型AUVにふさわしい名称と考えられる。
3.その他
(1)命名者:飯森 颯(いいもり はやて)
東京都在住 高校生 男性
(「ゆめいるか」の命名者には、記念品を贈呈する。)
(2)命名式
新型探査機の完成後、命名式の開催を予定している(平成24年度以降に実施予定)。

別添

機体名称を一般公募した新型探査機
名称「ゆめいるか」
図1

新型探査機の完成イメージ図
(色は実際のものと異なる場合があります)

新型探査機の諸元・特徴など

潜航可能深度 3000メートル
(富士山7合目〜8合目ぐらいに相当する深さまで)
速度 巡航速度:2〜3ノット(大人が歩く速さくらい)
長さ 5メートル
(シロイルカくらい)
種類 巡航型
(深海の長距離ランナー)
特徴 ・海底面と海底下の探査
(音波で海底地形を調べたり、海底下を探査する)
・航行自由度が高い
(方向転換が自由なので急な坂も越えることができる)
(参考)新型探査機「ゆめいるか」による探査のイメージ
図2
  • あらかじめ指示された情報にもとづき、図のように海底付近をジグザグに走行し、海底の様子を調べます。デコボコのある海底面でも、自ら考えて走行することができます。
  • 船首と船尾に取りつけられた合計8枚の羽根により、姿勢を自由に変えながら自在に走行することもできます。
  • 図のように機体から下に向け音波を出し、海底面や海底下の様子を調べます。
  • 本探査機により得られたデータをもとに、他の探査機等でより詳細なデータを取得します。

お問い合わせ先:

独立行政法人海洋研究開発機構
(本件について)
事業推進部 広報課長 満澤 巨彦 電話:046-867-9070
(報道担当)
経営企画室 報道室 奥津 光 電話:046-867-9198