トップページ > プレスリリース > 詳細

プレスリリース

2015年 8月 13日
公立大学法人首都大学東京
国立研究開発法人理化学研究所
国立大学法人北海道大学
埼玉県環境科学国際センター
国立研究開発法人海洋研究開発機構

日本近海の海面水温が関東の高温多湿な夏に寄与していることを発見

首都大学東京・理化学研究所・北海道大学・埼玉県環境科学国際センター・海洋研究開発機構からなる研究チームは、過去31年分のデータに基づいた領域気候モデルを用いた数値シミュレーションにより、関東の夏の気温に対する海面水温の影響を評価した結果、日本近海の海面水温の変化が関東地方の気温変動に影響を及ぼしていることを明らかにしました。具体的には、関東南沖を流れる黒潮周辺の年々の海面水温の変動が、関東地方の気温変動を増幅しており、約3割の気温変動は海面水温の影響によって説明できることが分かりました。また、長期的な海面水温変化が長期的な気温変化に部分的に寄与していると考えられます。さらに、日本近海の海水の蒸発量の増加が関東地方の水蒸気量の増加を引き起こし、地域スケールの温室効果を強化している可能性も示唆されました。

詳細は首都大学東京のサイトをご覧下さい。

国立研究開発法人海洋研究開発機構
広報部 報道課長 野口 剛
お問い合わせフォーム