【目次】
▶ 海洋プレートが重要!
▶ かつての海洋プレートがあるオマーン
▶ オマーン掘削プロジェクトと「ちきゅう」
▶ 分析、分析、分析
▶ 第2期ではんれい岩とかんらん岩の境界を掘り出す!
オフィオライトは、「海洋プレートが大陸プレートに衝突して乗り上げた断片」です(図3)。基本的には、堆積物、玄武岩質マグマが急冷された枕状溶岩、割れ目にマグマが貫入したシート状岩脈群、マグマがゆっくり固まったはんれい岩、かんらん岩が地層になっているものを指します。
オフィオライトは世界各地にありますが、オマーンのそれは北部の海岸線に沿って長さ約500㎞、幅80㎞で広がり、世界最大規模を誇ります(図4)。
写真3のはんれい岩が地殻、かんらん岩がマントルにあたると考えられています。
オマーンオフィオライトは海にあったときと状態が違うとはいえ、海洋プレートの化石です。2016年に「オマーン掘削プロジェクト」の掘削調査が始まりました。