海や地球環境に関する最新トピック

「しんかい6500」1000回潜航達成

写真でふり返る17年の軌跡

「しんかい6500」の投光器は、私たちの目の前に深海の美しい風景や、そこに生息するさまざまな命を次々と照らし出してくれた。パイロットが見た深海の風景を見ながら、「しんかい6500」の17年間の行動をふり返ってみよう。
※YK00-00という航海名番号でJAMSTECのホームページの深海画像データベースの画像検索ができる。http://www.jamstec.go.jp/dsidb/

主な出来事
1989 ●建造メーカーによる公式試運転潜航で深度6,527mを記録
1990 ●6月
第1回潜航(相模湾)
1991 ●調査潜航開始
●7月
三陸沖日本海溝海側斜面にて海 底の裂け目を発見(6,366m) 三陸沖日本海溝にてナギナタシ ロウリガイを発見
●11月
通算100回潜航達成(北フィジ ー海盆)
1992 ●10月 伊豆・小笠原の鳥島 沖にて鯨骨生物群集 を発見
1994 ●5月
通算200回潜航達成 (横須賀)
●6月〜11月
大西洋中央海嶺と東太 平洋海膨にて調査潜航 (MODE'94)実施 →予定していた60潜 航を完遂
1995 ●10月
通算300回潜航達成(マヌス海盆)
1997 ●6月
三陸沖日本海溝にて 多毛類生物を発見 (6,360m)
●10月
通算400回潜航達成 (南海トラフ)
1998 ●6月〜11月
大西洋中央海嶺と南西インド洋海嶺他にて調査潜航(MODE'98)を実施 →インド洋で有人潜水船として初めて潜航を行ったリスボン海洋博に参加
●11月
南西インド洋海嶺にて新種の巨大イカを発見
1999 ●8月
通算500回潜航達成(ハワイ諸島周辺)
2001 ●3月
通算600回潜航達成(南西諸島)
●12月
南西インド洋海嶺及びインド洋中央海嶺調査潜航実施
2002 ●7月〜8月
ハワイ諸島周辺海底火山調査潜航実施
●8月
通算700回潜航達成(ハワイ諸島周辺)
●10月
インドネシアジャワ島南西沖調査潜航実施 地震の痕跡と思われる断層撮影(水深2,092〜2,102m)インドネシア大統領メガワティ氏訪船
2003 ●3月
毛利衛氏、南西諸島にて潜航調査(第733回潜航)
●11月
通算800回潜航達成(パレスベラ海盆)
2004 ●7〜9月
太平洋大航海「NIRAIKANAI」にて調査の中心として活躍
2005 ●7月
通算900回潜航達成(マリアナトラフ南部)
2006 ●1月〜2月
インド洋中央海嶺にてスケーリーフットの生態を深海底の熱水活動環境において観察(水深2,424m〜3,394m)
2007 ●3月
通算1,000回潜航達成

「深海に眠るギリシア遺跡?」
北フィジー海盆
2,730m YK91-04
日本海溝で発見された新しい裂け目
日本海溝
6,270m YK91-02

黄金色のアルビン貝
マリアナトラフ熱水噴出域
3,604m
YK92-07
鯨骨に形成された生物群集
小笠原海域鳥島海山頂上
4,036m YK92-05

ユノハナガニの放卵
東太平洋海膨(EPR)
2,603m YK94-04
ブラックスモーカーに群がるエビ
大西洋中央海嶺(TAG)
3,637m YK94-02
巨大ブラックスモーカー
東太平洋海膨(EPR)
2,606m YK94-04

ホワイトスモーカーと黄金の塔
太平洋マヌス海盆
1,700m YK95-07
ホワイトスモーカーと黄金の塔(2)

通算500回潜航達成
ハワイ諸島周辺
3,036m YK99-07

ガスハイドレートの泡のシャワー
先島群島第4与那国
18m YK04-05
世界最大の海底溶岩流を発見
東太平洋海膨
2,765m YK04-07
世界最大の海底溶岩流を発見(2)

鉄のウロコを持つ巻き貝「スケーリーフット」を採取
インド洋中央海嶺
2,443m

通算1,000回潜航達成
鳩間海丘海域
1,471m