電子線マイクロアナライザー(EPMA)

電子線を試料に照射すると、試料から特性X線、二次電子や反射電子等が放出されます。特性X線は元素によって固有の波長を持っています。このX線を様々な検出器で検出することにより、試料の元素組成の濃度や元素の分布などを調べることができます。また特性X線の検出と同時に試料から発生する二次電子、反射電子を検出することにより、分析点を確認できます。JAMSTECでは主に鉱物の元素組成やその分布を調べるのに使われています。


電子線を試料に照射すると、試料から特性X線、二次電子や反射電子等が放出されます。特性X線は元素によって固有の波長を持っています。このX線を様々な検出器で検出することにより、試料の元素組成の濃度や元素の分布などを調べることができます。また特性X線の検出と同時に試料から発生する二次電子、反射電子を検出することにより、分析点を確認できます。JAMSTECでは主に鉱物の元素組成やその分布を調べるのに使われています。
これはEPMAによるワカサギ耳石中のストロンチウム(Sr)という元素の分布像です。魚類の頭部には石灰質で出来た耳石と呼ばれる石粒のような構造物が存在します。耳石は、周辺環境中の成分を取り込みながら中心から外側に向かって成長します。そのため、断面をみると樹木の年輪のような形になります。ストロンチウムという元素は河川では濃度が低く、海では高いことが知られています。ワカサギの耳石をみると、ストロンチウム濃度が高い(写真中のオレンジ〜赤色)部分と低い部分がリング状になっています。つまり、ワカサギは海で生育した時期と川で生育した時期があることを示します。このように耳石を詳しく調べることにより、ワカサギが川と海をどのように回遊しているのかを知ることができます。(資料提供:東京海洋大学教育学研究室 佐々木剛 准教授)