キーワード 「生きているということ」

(第1回と最終回は「ちきゅう」航海首席研究者の高井研プログラムディレクター書き下ろしです!)

みんな、ハズメますて。ボクはタカイケンっていうんだ。ボクの名前は研究室の名称みたいだけど本名で、じつはJAMSTECで研究している「おっさん」なんだ。いきなり新しいJAMSTEC認知度アップ大作戦企画で「NHKスペシャル」風のカッコいいコラムを書くよう業務命令されたんだけど、ボクは完全に依頼をスルーしているよ。これから10日にわたって毎日、ボクが主演男優を務める(と妄想している)NHKスペシャル「深海大探査」に関連したキーワードと解説ショートコラムがアップされるんだ。ボクの出番は最初(7月7日)と最後(7月16日)だけで、基本的には「マジすか」なコラムなので、「ボクのことは嫌いでも・・・、JAMSTECは嫌いにならないでください。ウルウル」ということで、ボクの出動日以外をお楽しみください。

「生きているということ」という1回目のキーワードは、もちろん谷川俊太郎さんの詩から頂きました。個人的に大好きな詩で、「生命とは何か」答えてみよと言われたら、それは「谷川俊太郎さんの生きているということの詩に答えがあるのだ(キリッ)」と言いたくなります。みなさんもぜひ詩集を手にとって読んでください。印象的な韻律があり、その妙味とともに強く心に響きます。小学生の時に読んだこの詩は、今なお私の「生命観」を支配していると言っても過言ではありません。そして、地球生物学あるいは宇宙生物学研究者と僭称するようになった私は今まさに、「生命とは何か」、あるいは「生きているということ」について、科学的な答えを探し求めているのです。今回NHKスペシャル「深海大探査」で特集されている地球深部探査船「ちきゅう」による「沖縄熱水海底下生命圏掘削調査」は、この地球で「生命が存在できる限界とは何か」、「生命圏と非生命圏の境界とはどのようなものか」、そして「地球最古の生命の生き残りとはどのような生態系なのか」を解明するために行われました。
(このコラムの続きは7月16日の最終回で。)

高井プログラムディレクターが「ちきゅう」乗船中に書いたレポート もどうぞ
http://www.jamstec.go.jp/okinawa2010/j/report.html