キーワード 「7436個の宝物」

「ちきゅう」が沖縄トラフ深海底の熱水噴出域を掘削した試料から採取した科学サンプルの総数は7,436個にもなります(2011年6月現在)。海底下から掘削回収されてきたコアと呼ばれる柱状の地質試料を、「ちきゅう」船上のラボで微生物学、地球化学、地質学、地球物理学、堆積学、古生物学などを専門とする科学者のチームが、地層に含まれる水やガス、鉱物、プランクトンの微化石などの研究サンプルを計画に基づいて採取していきます。今回の航海では、総延長310メートルあまりの掘削コア試料から、2,191個のサンプルが船上ラボでの分析のために採取され、5,212個のサンプルが陸上の研究機関に持ち込まれ、熱水直下の生命圏の世界を明らかにするために現在も分析が続いています。また33個の研究コミュニティー用のサンプルも冷凍保存されています。深海底から掘削したコア試料は地球深部の世界を物語る貴重なサンプルとして高知コアセンターでアーカイブされ、より幅広いテーマの研究に活用してもらうために科学者に分配されていきます。

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