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JAMSTECニュース

平理事長のブラジル訪問及び
ブラジル科学技術イノベーション省との意図表明文書(DoI)締結について

2014年8月7日

平理事長は、安倍晋三内閣総理大臣の中南米5か国歴訪の最後の訪問国ブラジルを総理訪問に合わせて訪れ、我が国の海洋科学技術に関する取り組みを広く紹介しました。

今回の訪問において、ブラジル科学技術イノベーション省(MCTI)傘下に新たに設立される国立海洋水路研究所と海洋研究に関する将来的な協力関係を構築することを目的として、当機構とMCTI間で海洋研究・開発の協力推進に関する意図表明文書(DoI: Declaration of Intent)を締結しました。2014年8月1日(現地時間)に、ブラジリアのMCTIにおいてクレリオ・カンポリーナ・ジニス科学技術イノベーション大臣と平理事長が署名を行い、引き続いてブラジル大統領府において日・ブラジル両首脳が見守る中、文書の交換が行われました。


両首脳前での覚書等文書発表式(左より、平理事長、安倍総理、ジニス大臣)
(引用写真:PORTAL DO MINISTÉRIO DA CIÊNCIA, TECNOLOGIA E INOVAÇÃO

8月1日に発表された日伯戦略的グローバルパートナーシップ構築に関する共同声明文では、両首脳は、海洋学及び海洋科学を含む科学技術イノベーション分野の進行中の二国間の協力を歓迎、当機構の「しんかい6500」を用いた日・ブラジル共同研究航海について言及するとともに、当機構とブラジル国立海洋水路研究所との間で生まれつつある協力関係によって、「日伯間の海洋科学及び海洋技術に関するパートナーシップが一層強化されていくとの見解で一致した」と述べられています。

8月2日にサンパウロにて開催された日本・ブラジルビジネスフォーラムにおいて、安倍総理より対中南米政策スピーチが行われ、その中で、「juntos(共に)の精神」を示す日・ブラジル協力の例として、昨年「しんかい6500」世界一周航海QUELL2013の一環としてブラジル沖で実施した「しんかい6500」日伯共同研究航海を紹介いただきました。

上記フォーラムにおいて平理事長は講演を行い、海洋地球科学技術分野における日・ブラジルの協力の現状を説明するとともに、今後、日・ブラジル二国間の人的交流も含め、連携協力を推進していきたい旨を強調しました。


ビジネスフォーラムにおける平理事長の講演

当機構は、海洋地球科学技術分野における日・ブラジル二国間のさらなる協力推進に今後も取り組んでまいります。