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日・パラオ国交樹立25周年記念国際シンポジウム「持続可能な海洋の実現に向けて―パラオの取り組みと国際連携―」にて阪口 秀理事が登壇

2019年12月2日

2019年11月11日(月)笹川平和財団ビル 11階国際会議場にて、日・パラオ国交樹立25周年記念国際シンポジウム「持続可能な海洋の実現に向けて―パラオの取り組みと国際連携―」が開催されました。

本シンポジウムにて、海洋の保全と持続可能な利用に向け先進的な取り組みをパラオ国内で推進する一方、国際的な舞台でも海洋に関し牽引的な役割を果たされているトミー・レメンゲサウJr.パラオ共和国大統領が「パラオの海洋政策と国際連携」について基調講演を行いました。
また、パラオ政府が中心となって進めている持続可能な海洋の実現に向けたパラオ国内の先進的な取り組みや同大統領がノルウェーの首相と共に共同議長を務め、安倍 晋三内閣総理大臣などの各国首脳が参加する「持続可能な海洋経済のためのハイレベルパネル」の最新動向についても、大統領からご紹介がありました。

この中の、パネル討論「持続可能な海洋と日・パラオ協力」のパネリストの一人として国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 松永 是、以下「JAMSTEC」という。)から阪口 秀理事が登壇し、持続可能な海洋のための現在および今後の日パラオ協力について発表を行いました。JAMSTECがおよそ20年間に亘りパラオにて行ってきた気象・気候観測研究や地震モニタリング活動等について触れると共に、今年の12月29日に横浜港を出港し、パラオ共和国コロール島までの約3,000㎞をおよそ2週間かけて行われる日パラオ親善ヨットレースにおいて海洋プラスチック汚染に関わる海洋調査(http://www.jamstec.go.jp/j/jamstec_news/20190730/)をJAMSTECが行う旨、さらに、来年8月パラオにて開催される第7回「私たちの海洋会議(Our Ocean Conference)」に関連して、JAMSTECの海洋地球研究船「みらい」が6月および8月にパラオに寄港し、若者向けのレクチャーを計画している旨等につき紹介しました。

さらに、パネル討論の中で阪口理事は、ファウスティナ・ルウール・マルグ国務大臣やフランシス・マツタロウ駐日パラオ共和国特命全権大使と共に、海洋分野におけるパラオの取り組みや国際連携について日本の関係者と共にパネル討論を行いました。

翌日には、パラオ共和国独立25周年記念およびパラオ・日本外交関係樹立25周年記念祝賀会が都内で開催され、出席された安倍内閣総理大臣よりOur Ocean会合について日本政府としてコミットしていく旨についてお話があったと共に、レメンゲサウJr.大統領およびフランシス・マツタロウ駐日パラオ大使のスピーチの中で、JAMSTECが関わる日パラオ親善ヨットレース中に行われる海洋プラスチック汚染に関わる海洋調査への期待が述べられました。

※本ハイレベルパネルの下に設置された専門家グループにJAMSTEC阪口理事がメンバーとして入っており、同報告書作成に貢献している。


レメンゲサウJr.大統領による基調講演


阪口 秀 理事


阪口 秀 理事(左)とフランシス・マツタロウ駐日パラオ共和国特命全権大使(右)