「みらい」北極航海レポート

2008年8月15日(金) 日本時間

母港、関根浜港を出港

出航

折からの低気圧の影響で、厚い雲に覆われた青森県むつ市関根浜港でしたが、海洋地球研究船「みらい」は無事定刻の16時に母港を離岸し、56日間に及ぶ北極航海「平成20年度『国際極年・北極海観測』 MR08-04『みらい』」が始まりました。
今年は国際極年という、50年に一度の、大規模な極地観測を国際間で実施する区切りの年にあたります。半世紀前に行われた国際地球観測年では、日本の南極観測が始まり、以後、南極における科学的分野の進展は目を見張るものがありました。日本が国際極年に北極海で観測を行うのは今回が初めてですが、この北極航海が起点となり、今後の科学的発展に貢献することを願わずにはいられません。
島田首席研究者 出港前、本航海のリーダーである島田浩二首席研究者は、北極航海の実現に尽力された方々への感謝の言葉を述べるとともに、国際極年という大きな節目に、激変する北極海で観測研究ができる科学者としての喜びを語ってくれました。
減少する北極海の海氷、地球温暖化との関係など、北極海の変化が注目されていることは間違いありません。北極海のどのような変化を捉えて、何を解き明かすのか。このレポートでは、「みらい」が見つめる北極の様子をお知らせしていきます。

(「みらい」北極航海取材チーム)