「みらい」北極航海レポート

2008年8月25日(月) アラスカ夏時間

ダッチハーバー入港

みらい

日本時間の8月16日に日本の八戸港を出発した「みらい」は途中大きなトラブルに遭遇することもなく、本日8月25日(アラスカ夏時間)11時30分、米国アラスカ州ダッチハーバー Coast Guard Dock に入港しました。本港から研究者や海洋観測の技術者十数名が新たに乗船し、北極航海に参加するすべてのスタッフがそろい、船内はいっそう賑やかになりました。
このダッチハーバーは本航海にとって大切な中継地です。「みらい」はここを出ると調査終了まで寄港する予定がないので、当地での給油が欠かせません。今回の調査で予定している航行距離はおよそ7700マイル、約14000キロに及ぶため、可能な限りの燃料を積み込んでいます。

ダッチハーバー入港 ダッチハーバーはアラスカ西部に連なるアリューシャン列島の中間に位置する、漁業が盛んな港町です。街の中心部にはロシア正教の教会があり、以前この地が旧ロシア領であったことを伝えてくれます。緑に覆われた山々や空を映す青い海が際立つ町並みですが、次に「みらい」がダッチハーバーに寄港するのは調査が終了した10月9日です。その頃にはもう一面の雪景色に変わっているかもしれません。

(「みらい」北極航海取材チーム)