「みらい」北極航海レポート

2008年8月30日(土) アラスカ夏時間

氷と初の遭遇

白い塊

朝の8時15分、船橋操舵室から内線が入り、氷の横を航行していると連絡があった。すぐさまカメラマンとともに操舵室へ駆け上がる。居室から操舵室までの階段は59段だ。ドアを開けると、操舵室の窓の外、マストの左側に白い塊が見える。連絡をくれた船長たちにお礼をし、撮影を開始した。

北極の氷 北緯70度57分、西経161度19分。ベーリング海のすぐ北、チャクチ海の光景だ。最初は数個のまばらな氷だったが、船が進むにつれてだんだんと増えて島のようになっていった。出港して今日で5日目。氷を目の当たりにし、今更ながらに北極に来たのだと実感した。オホーツク海の流氷でもなく冬山の氷柱でもなくまして冷凍庫の霜でもない、北極の氷だ。


(「みらい」北極航海取材チーム 広報乗船者 米本)