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全国児童「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」

第19回全国児童「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」入賞者特典
深海調査研究船「かいれい」体験乗船 クルーズレポート

第19回全国児童「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」で入賞したお友だちが、2017年7月28日(金)~30日(日)に、深海調査研究船「かいれい」で体験乗船しました!
今回、向かったのは、静岡県の駿河湾です。体験乗船のようすをレポートします!

■1日のスケジュール■

静岡県清水港に停泊中の深海調査研究船「かいれい」
3日間ともお天気は曇りがちでしたが、暑すぎなくて良かったかもしれません。
07:45 乗船、注意事項説明
乗船してすぐに注意事項の説明がありました。朝早くに起きたけれど、みんな真剣に聞きました。
08:05 オリエンテーション
みんなが思い思いに絵を描いた発泡スチロールのカップを深海に持っていきます。無人探査機「かいこう」に積み込むため、ここで回収。
08:30 出港
いよいよ出港!同じく清水港に停泊中の地球深部探査船「ちきゅう」を見ながら、三保沖を目指します。
08:45 船内見学
調査海域に着くまでに船内を見学します。船を操縦するブリッジ(船橋)。船長さんから説明を聞きました。
船内見学では、船の心臓部とも言える機関室と機関制御室も見学。エンジンなどたくさんの機械があって、機関室は大きな音とすごい暑さでした。
潜航前の無人探査機「かいこう」を見学しました。深海で生物をとる機械やみんなのアイディアが詰まった深海実験セットなど、いろいろな物がつみ込まれています。
09:30 レクチャー
3日間、解説のために乗船いただいた水族館などの方からそれぞれ違うスペシャルレクチャーがありました。
1日目は新江ノ島水族館の鈴木さんとJAXAの大久保さん。2日目はアクアパーク品川の村山さんと葛西臨海水族園の小味さん。3日目は東海大学海洋学部博物館の伊藤さんと沼津港深海水族館の石垣さん。駿河湾や深海生物のお話、そして宇宙のお話まで興味深いお話が聞けました。
10:30 「かいこう」潜航開始
調査海域に到着し、いよいよ「かいこう」が深海へもぐります。
何が観察できるかな?!
10:50 深海の様子を観察
「かいこう」が映し出す深海の様子を、コントロールルームで観察しました。
どんな生物がいつ出てくるかわからないので、みんな真剣にモニターを見つめています。
(「かいこう」で観察された生物や実験はこのページの下にあります。)
スラープガンで生物を採取
スラープガンという、まるで水中掃除機のような機械で生物を吸い取って採取します。
船上で観察するのが楽しみです。
12:40 「かいこう」操縦体験
「かいこう」を実際に操縦してみます。レバーを動かしてまっすぐ進んだり、上昇したり曲がったり。難しそうですが上手に操縦できました。
13:00 昼食
船のコックさんたちが腕によりをかけて作ってくれました。船長、「かいこう」の運航長も一緒においしくいただきました。
14:10 「かいこう」浮上
「かいこう」が深海での調査を終えて浮上しました。海底で採取した生物や泥も一緒に帰還。
14:30 生物などの観察
船上の実験室で、深海の生物や泥を観察します。
スラープガンで吸い取って採取した生物を間近で観察。
深海の泥にさわってみました。
泥の中から見つけた小さな生物を顕微鏡で見てみます。
深海に沈めたいろいろな物はどうなったかな?
16:15 実験まとめ
どんな生物を観察したか、深海はどんなところだったかまとめました。
16:45 下船
船長から乗船証明書を授与してもらいました。
記念撮影
みんないい笑顔!1日おつかれさまでした。

■観察した生物■

ソコダラの仲間
ニュウドウカジカ
カサゴの仲間
ホラアナゴの仲間
エサを置いたらまっさきにやってきました。
ユメナマコ
3日間ともたくさん見られました。ふだんは海底にいますが、泳ぐことがあります。
ナマコの仲間
いろいろな種類のナマコの仲間が見られました。
クモヒトデの仲間
よく見ると海底にたくさんいました。
沈木とクモヒトデなどの生物
陸上から流されてきたのでしょうか。沈木があり、そこにはクモヒトデなどがたくさんくっついていました。

■深海実験■

いろいろな物を沈めてみよう

潜航前
左からペットボトル(空)、ペットボトル(炭酸飲料入り)、ケミカルライト、上:マシュマロ、下:発泡スチロール、上:スナック菓子、下:コルク、バルサ材、ヒノキ材、上:風船、中:ステンレスソープ、アルミ、鉄、下左:発泡スチロール、下右:ピンポン玉

※参加者のみなさんからのアイディアを募集して中に入れるものを決めました。日によって少しずつ内容を変えて行いました。
潜航中(水深100m)
空のペットボトル、マシュマロ、スナック菓子、発泡スチロール、風船は小さく縮んでいます。写真では見づらいですが、バルサ材も縮んでいます。
潜航中(水深400m)
ステンレスソープはへこんでしまいました。ケミカルライトは光っています。写真では見づらいですが、ピンポン玉は割れてしまいました。
浮上後
空のペットボトルはまだ少しへこんでいますが元に戻っています。
発泡スチロールは縮み、ステンレスソープはへこんでいます。スナック菓子は粉々になっていました。

海の中での色の見え方

ライトをつけた状態
赤い魚は海中ではどのように見えるかな?
ライトを消した状態(水深30m)
赤い色があせて見えます。
赤色光は水に吸収されやすいので、赤は海中で目立たない色です。
ライトを消した状態(水深90m)
かなり暗くなりました。白い物は見えるのでまだ光は届いていますが、赤い魚は背景の黒に溶け込んでいます。

まとめ

実際に海洋調査船に乗って、船や探査機のことを詳しく聞いたり、リアルタイムの深海の映像を見たり、深海生物や海底の泥にふれたり、船で働く人に出会ったり…体験乗船を通じて、多くの経験をし、海の科学や技術を身近に感じ、探究心や理解度を高めました。

7月30日の体験乗船のようすが、ニコニコ生放送で中継されました。
無料会員登録で、放送後のタイムシフト視聴ができます。

深海調査研究船に潜入~無人探査機の深海調査に密着しよう~
【JAMSTEC×niconico深海研究部】

http://live.nicovideo.jp/watch/lv303438499