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山や川、海まで出掛けていかなくても家の近くで簡単にできる、岩石採集の方法を紹介しましょう。 採集地は、ホームセンターの石材売場です。 ここで紹介している岩石は、1種類を除いて、実際にホームセンターで買ってきたものです。 1個100円くらいで買えるものもあります。ホームセンターで売られている岩石にも、 いろいろな種類があることが分かるでしょう。皆さんも気になった岩石を購入し、 その種類を調べてみましょう。

岩石の種類を調べる

岩石を手に取り、ルーペなどを使ってよく観察してみることが大切です。岩石の種類は、それを構成する鉱物の種類や集まり方で決まります。鉱物の色やかたち、大きさに注意して観察します。重さ、かたさ、手触りなども、岩石の種類を調べる重要な情報になります。

岩石は、れきや砂、泥などが堆積して固まってできた「堆積(たいせき)岩」と、マグマが冷えて固まった「火成(かせい)岩」に大きく分けられます。また、堆積岩や火成岩が高温や高圧などの条件にさらされて鉱物の種類が変化したものを「変成岩」と呼びます。まず堆積岩、火成岩、変成岩に分類してから、種類を調べるとよいでしょう。

海や湖、川の底に運ばれたものが積み重なり、押し固められてできた岩石。多くの堆積岩は岩石をつくる粒子の角が丸くなっています。

▲石灰岩

炭酸カルシウムの殻を持つプランクトンの死がいや、水中に溶けていた炭酸カルシウムが海底に堆積して固まったもの。塩酸やクエン酸(レモン汁など)をかけると二酸化炭素の泡を出しながら溶けるので、ほかの岩石と簡単に見分けることができます。

▲砂岩

砂(直径2~0.06mmの粒子)が堆積して固まったもの。構成する砂粒子の種類によって色が変わります。砂より粒子が小さい泥が固まったものは「泥岩」、粒子が大きいれきが固まったものは「れき岩」と呼びます。

▲砂岩

砂が堆積して固まったもの。鉄分が酸化して赤くなっています。

火成岩は、マグマが地下深いところでゆっくり冷えて固まった「深成岩」と、地上もしくは比較的浅い地下で急激に冷えて固まった「火山岩」に分けられます。深成岩は、1 つ1 つの鉱物の結晶が数mm から数cm と大きく、比較的大きさがそろっています。火山岩は、細かい粒のなかに大きな結晶が散らばった、まだら模様になっています。

▲花こう岩

深成岩。鉱物の結晶は大きく、その大きさもそろっています。

▲閃緑(せんりょく)岩

深成岩。深成岩は地下深いところでゆっくり冷えて固まるため、鉱物の結晶が大きく成長します。

▲黒曜石

火山岩。マグマが急激に冷えたために結晶をつくらずに固まり、ガラス質になっています。(これはホームセンターで購入したものではない)

▲花こう岩

すでに形成された堆積岩や火成岩が高温や高圧などの条件にさらされて、もとの岩石とは鉱物の種類が変化したものです。

花こう岩

深成岩。鉱物の結晶は大きく、その大きさもそろっています。

標本をつくる

岩石採集をしたら、標本をつくってまとめてみましょう。ホームセンターで買った場合は分からない項目もありますが、次のような記録を書いたラベルをつくっておくと、のちのちの研究資料として役に立ちます。岩石は、標本箱に1個ずつラベルと一緒に入れて保存します。


今回の採取地、ホームセンターの石材売場


取材協力:
藤岡換太郎 海洋地球情報部 特任上席研究員

・岩石の種類

調べて分かった岩石の種類を書きましょう。

・採取した場所

どこで採取したのかを記録しましょう。たとえば「神奈川県横浜市金沢区昭和町××山」。

・採取した年月日

岩石は、昆虫や植物のように生き物ではないので日付は要らないように思うかもしれませんが、たくさん試料がたまってくると、採取した前後関係を知るためにも必要となります。採取した年月日を必ず記録しましょう。地質学者は、自分のイニシャルと日付(西暦下2けたと月日)を並べて「KT080610」と表記したりします。また同じ日、場所でいくつも採取した場合には、「01」「02」 など通し番号を付けることもあります。

・採取した人の名前

採取した人の名前を記録しましょう。

・メモ

採取した岩石の産出状態が分かるメモを付けておきましょう。たとえば、「家の近所の××川の川べりで拾った」「旅行で行った△△山中腹の地層のなかから採取」など。写真があれば、一緒に保存します。

注意!

山や川で岩石の採取をするときは、立ち入り禁止の場所や危険な場所には入らないようにしましょう。河川ではダムの放水な どにより水かさが急に増える場合もあります。安全には十分に注意してください。

海と地球の情報誌「Blue Earth」 2008年7-8月号より抜粋>