船が衝突しそうになったときはどうするの? 船に掲げられた旗の意味は?
そんな疑問を持ったことはありませんか。自動車や自転車の運転にルールがあるように、船舶にも安全に航行するためのルールや決まりがあります。ここでは、代表的なものを紹介します。
ほかにも、いろいろなルールや決まりがあるので、ぜひ調べてみましょう。
航行ルール
2隻が接近した場合、衝突を避けるためにどのように航行すべきか、ルールが定められています。夜間は相手の船がどちらに向かっているのか、判別がつきにくくなります。そのため、船舶は夜間、右舷(うげん)に緑色、左舷(さげん)に赤色、マストと船尾に白色の灯火をつけることが決められています。
■横切る場合(横切り船の航法)
相手の船を右方向に見る船(相手の赤灯が見える)が、右に旋回して相手の船をよけます。相手の船を左方向に見る船(相手の緑灯が見える)は、そのまま直進します。
■正面から来る場合(行き合い船の航法)
お互いに進路を右に変えて、よけます。
フェリーなどに乗る機会があれば、灯火の見え方を確かめてみましょう。
考えてみよう1
相手の船の灯火が、次のように見えました。相手の船はどの方向に進んでいるでしょうか。
(1)

(2)

(3)

国際信号旗
船舶はマストにいろいろな旗を掲げています。それらの旗は 「国際信号旗」といって、船舶間の通信に使われます。アル ファベットに対応する文字旗26枚、数字旗10枚、代表旗3 枚(信号旗を1組しか備えていないとき、同一の旗を2回以上使う場合に代用)、回答旗1枚の合計40枚からなります。
国際信号旗の使い方は、「国際信号書」として国際的に統一されています。文字旗は、「1字信号」として1枚だけで使えるように、それぞれ通信文が決められています。「C」は「はい」、「K」は「私はあなたと通信がしたい」といった具合です。2文字、3文字を組み合わせたものもあります。
国際信号書の例

考えてみよう2
写真は、JAMSTECの「淡青(たんせい)丸」です。掲げられた国際信号旗はどういう意味でしょうか。

港内信号
港は多くの船舶が行き交うため、安全に航行できるように灯台や信号所、航路標識などがあります。たとえば横浜港には、11の灯台と4つの信号所があります。道路の信号は赤・青・黄色ですが、港内信号はアルファベットが表示されます。
- 横浜港の港内信号の例
- I点滅
- 入航船は入航可。総トン数500トン以上の船舶は出航禁止
- O点滅
- 出航船は出航可。総トン数500トン以上の船舶は入航禁止
- F点滅
- 総トン数1万5000トン未満の船舶は入出航自由
- X点灯
- 港長の指示船以外入出航禁止
本牧船舶通航信号所の信号板
横浜港の本牧埠頭(ほんもくふとう)D 突堤に位置し、「横浜港シンボルタワー」とも呼ばれています。写真は
「F」の点滅なので、「総トン数1万5000トン未満の船舶は入出航自由」を意味しています。
写真提供:横浜港シンボルタワー
「考えてみよう」の答
- 1
- (1)正面からこちらに向かってきている
- (2)右から左へ進んでいる
- (3)左から右へ進んでいる
- 2
- 私は操縦の試運転をしている

