海の最深部に魚はいるのですか?
1960年にアメリカの潜水艇(トリエステ)が世界の最深部、マリアナ海溝の海底へ潜航しました。このとき、カレイのような魚がいたと報告されています。しかし、専門家は、この報告を疑っていました。
海洋科学技術センターの無人探査機「かいこう」は、1995年3月にマリアナ海溝の10,911mの海底に到着しました。このとき、海底にエサを置いて、近寄ってくる生物を観察しました。数匹のメダカのような小さな魚らしいものがエサの周りを泳いでいました。この様子を船上のテレビを見ていた人たちは、世界の最深部に魚がいたと大いに喜んだものです。
その後、このテレビ画像を専門家に見せたところ、魚ではなくエビの仲間であることがわかりました。はたして、世界の最深に魚はいるでしょうか。今までに採取された魚のうち、最も深いものは、8,370mからです。魚類の専門家は、海の最深部に魚はいないと考えています。しかし、我々の今の知識は限られています。将来、この予想がはずれるかも知れません。