海洋を知り、利用していくためには、さまざまな技術や調査船、探査機、観測機器などが必要です。JAMSTECは先端技術をみずから開発し、運用しています。各種の技術を総合的に開発・運用している研究機関は、世界でもあまり例がありません。世界に誇る技術や観測手段の数々を紹介しましょう。



地球表面の約70%を占める海は、地球環境に大きな影響を与えています。地球温暖化や異常気象のメカニズムを知るには海を詳しく調べる必要があるのです。JAMSTECでは気候に大きな影響を与える熱帯域や極域を含む太平洋全域の海洋調査を進めています。地球温暖化や異常気象の予測はどこまで可能になるのでしょうか?




1960年代、「プレートテクトニクス」と呼ばれる新しい地球観が、海洋底の調査によって確立されました。今また、新たな地球観が、JAMSTECなどが行ってきた深海調査や、海洋底掘削によって生み出されようとしています。海底には地球の過去、現在、そして未来を知る鍵が秘められているのです。




日本周辺で起きる大きな地震の約90%は、海底下に震源があります。巨大地震や火山活動は海底の地殻(海洋プレート)の運動によって引き起こされています。JAMSTECでは海底の地震発生の現場を直接調べたり、海洋プレートの長期観測を行っています。巨大地震や火山活動を探る研究の最前線を紹介しましょう。




1977年、ガラパゴス諸島沖の深海底で太陽エネルギーにほとんど依存しない生態系が発見され、従来の生命観を大きく変えてしまいました。深海には特異な能力を持った生物が多数存在していることがわかってきました。JAMSTECでは深海の生命圏に独自の海洋探査技術とゲノム科学で迫り、その能力を利用する技術を開発しています。




新しい資源やエネルギー源を探すことが、21世紀の人類の最重要課題とされています。今後のエネルギー源として期待される海底のメタンハイドレートや熱水鉱床、波エネルギーの利用技術など、JAMSTECの取り組みを紹介しましょう。