黒潮と親潮
 日本の太平洋側沖合では,黒潮と親潮がぶつかり合っています。黒潮は,世界でも有数の暖流です。流速は速いところで時速7Kmにもなります。これは,大人の小走り程度の速さです。その強い流れは,幅100Kmにも及ぶところもあり,輸送する海水の量 は場所によっては,毎秒5,000万トンにも達します。
  親潮は,北太平洋北部に反時計回りに流れる亜寒帯循環です。親潮は,カムチャッカ半島沿いに南下し,千島列島からオホーツク海に入る流れとそのまま南下して北海道及び東北沖合に達する流れがあります。親潮は名前のとおり栄養分に富んだ海流です。この親潮が三陸沖から北海道東方沖で黒潮とぶつかり,強い潮境を形成します。この潮境が生じる海域は,昔からマイワシ,サンマ,イカ,カツオ,サバなどの豊かな漁場でした。これは,親潮の豊かな栄養塩が黒潮に暖められて,植物プランクトンが爆発的に増殖し,これを餌とする動物プランクトンが集まり,そしてこの動物プランクトンを目指して魚が集まるといういう具合に食物連鎖が形成されるためです。