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魚市場に行ってみよう ブックマーク登録




 近くに漁港がある地域なら地元でとれた魚介類を扱っている場所として、魚屋や魚市場はもちろん、朝市や魚介類を直接売ってくれる浜売りなどをあげることができます。
 これらの場所では、流通にのらない魚介類までが並べられているので、それらを眺めてみると、おおよそ地元の海ではどんな生き物が暮らしているのかがわかるのです。
 また見方を変えれば、生き物どうしがどんな社会関係(例えば食物連鎖)を持っているのかまで想像を広げることもできます。

 

手順

1. 漁港から水揚げされたばかりの魚介類が集まる場所を探す。そこでは、何曜日の何時にいくと水揚げされた魚介類を見ることができるのかを聞いておく。
2. その場所に出かけ、全体を見ながら、魚の名前やとれる季節、地元ならではの話をいろいろと聞く。
3. できれば全種類を氷を入れたバットの上に並べ、みんなでそれぞれのの形態的特徴、互いの関係について考えながらその組み合わせで並べ変えてみる
4. 近くの海の中のようす、食う食われるの関係を想像し(調べてみる)1枚の紙にまとめる。最後にみんなで感想を出し合いながらふり返る。

魚の体の部分の特徴

 
目の位置と機能
アクロバット型 獲物を行動的にとらえる目
待ち伏せ型 獲物が近づくのを待つ目
採集型 獲物を探し回る目

口・歯の種類と機能
丸飲み型 獲物を丸飲みにする口
くわえこみ型 とにかく口の中にくわえこむ口
つまみ取り型 丁寧につまみ取る口

尾鰭の形と機能
回遊型 常に泳ぎまわるための尾鰭
ダッシュ型 瞬間的に力を出すための尾鰭
散歩型 こまめに動き回るための尾鰭

体の部分の特徴と生態

●カサゴ 待ち伏せ型
口・歯 くわえこみ型
ダッシュ型
【カサゴの捕食行動】
岩の陰に隠れ口の先に小魚がくるまで待っている。ちょうどいいところまで近づいたらダッシュし、口を開けてくわえこむ。

●マハゼ 待ち伏せ型
口・歯 くわえこみ型
散歩型
【マハゼの捕食行動】
常に海底にいて、頭を斜めに立ててゴカイ・アサリなど獲物を探しています。見つかると素早く近寄って、丸ごとくわえ込み飲み込んでしまいます。

●マアジ 採集型
口・歯 丸飲み型
回遊型
【マアジの捕食行動】
常にあちこちと回遊しながら獲物を探し回っています。主にカタクチイワシや他の魚の幼魚が獲物で、見つけると素早く近づき丸のみにします。

食う食われるの関係を探せ(食物連鎖)

 海では海藻や植物プランクトンが、海水中に溶けている二酸化炭素と光を使ってデンプンを作りだし、自らの栄養としています。自分で栄養を作り出せない動物プランクトンは、植物プランクトンを食べて栄養とし、動物プランクトンはイワシなどの小魚に食べられてそのからだとなります。イワシはサバやカツオに食べられ、サバやカツオはマグロに、マグロは一部のサメやシャチに食べられています。
 しかしこのつながりは、これで終わりではありません。それぞれの魚の糞はバクテリアが食べて分解します。これは再び海中を漂って植物たちに吸収されます。生き物達の死体は、掃除専門の生き物が食べて栄養にしますが、最終的にはこのバクテリアが分解を受け持ち同じように海水中や海底に戻されます。またそれを専門に食べるエビや貝の仲間がいます。
 

 それぞれにつながりあった「食う食われるの関係」をたどっていくと、全体は網の糸のように複雑になるので、食物網という言葉で表現されます。自然は目には見えないこのようなつながりによって成り立っているのですね。


     

 

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